「ＴＯＤＡＹ」は「赤恥」で大「爆笑」

テレビ東京　家森幸子アナウンサー　インタビュー

法政ひとすじ

−アナウンサーを目指したキッカケは？
　やはり大学へ行くのなら目標を持って行きたいと思っていたんですけれども、当時私はシンガポールに住んでいたので、知っていた職業は学校の先生やスチュワーデスさんなど、すごく限られた職種しかなかったんです。さて困った、という時に母が日本の雑誌からアナウンサーの記事を見つけてきて「あなたにむいているじゃない、声も大きいしはっきりしゃべるし、どう？」って。それから初めてアナウンサーという職業を知って興味を持ち始めました。

−法政を選ばれた理由は？
　色々な大学のパンフレットを見ていたら、法政のパンフレットからすごく明るい開放的な印象を受けて、さらにたくさんのアナウンサーが出ている自主マスコミ講座があるのを知って、チャレンジしてみようかな、と意識し始めました。しかも法政には語学重視という制度もあり、やりたかった国際関係の勉強もできそうだったので「もうここしかない！ここでけ受けよう！」と思いました。

えっ、学校は？

−ゼミは？
　相良先生のゼミ（社会学部）です。大学１年生の時にバスに乗っていて、マスコミ講座に関わっている相良先生に会い「君の目はいいね」と言われたので、これはマスコミで頑張るしかないな（笑）と。それでゼミに入った、という訳です。

−アルバイトはやっていましたか？
　ええ、バイト三昧でした。ウェイトレスをやっていて、朝から夕方の４時ぐらいまで、また６時から夜の１２時までやって。

−えっ、学校は？
　あれー？あれーっ？みたいな（笑）。１年生の時の話ですよ。２年生からはまじめに学校へ毎日行きました。おかげで相当貧しくなりましたけどね。しかもひとり暮らしでったので、ストーブもたけない女になって（笑）。非常に貧乏ー。家でマフラーやコートを着ていた女でした（笑）。

―入学当初の目標は達成できましたか？
　すべてできました。だから法政はそういう意味では私にとって、ほんとにプラスのプラスのプラスの大学ですね。今誇りをもって「法政大学を卒業しました！」って言えます。スポーツ担当になって色々なところに取材に行くけれど、行く先々に法政の人がいるっていうのはすごくいいことですね。たとえば陸上では苅部さんや私と同期の林君。バスケでは南山さん。野球にいけばヤクルトにもいっぱいいるし、それに横浜ベイスターズの矢野君！彼は今私の一押し！あとマスコミ界では記者さんもたくさんいますしね。だから仕事がすごくやりやすいんです。

自然体とフリー

―アナウンサーの面接を通過できたポイントは？
　私は格好つけない自然体がポイントだと思います。やっぱりみんなむりしちゃいますからね。こうすれば好かれるだろうとか、こう言えばよく思われるだろうとか。例えば、テレビ東京の面接で「好きな番組・嫌いな番組は？」っていう質問があるでしょ。そこで好きな番組をテレビ東京にしちゃうのね､“なんでも鑑定団”トカ“クイズ赤恥青恥”とか。それで「本当にそうか？」と突っ込まれた時に答えられないという、付け焼刃みたいな嘘はつかないほうがいい。わからなければわからないでいいし、ね。あとはもう自分を知ってください、聞いてくださいって。私が面接ですごく嬉しかったのは、大人の人達がたんなる２２歳の女の子の話を真剣に聞いてくれたことです。それは面接だから当たり前のことだけれど、嬉しくって楽しくって。何かそれが入社後に聞いたら好印象だったと聞きました。だから私はやはり自然体がポイントだと思います。まぁ、難しいですけどね。何が自然体なのかは。

―フリーになる気は？
　ないっすね。こんな私がなってどうする！だって１年目が営業で、２年目がアナウンサー１年目で、去年がスポーツ１年目だから、常に１年生。やっと今年２年目になるでしょ。だからこれからなのよ、すべてが。そして５月からは“クイズ赤恥青恥”の司会もやるし、あと４月からは爆笑問題と一緒に番組をやりますから、今年はバラエティーデビューで、また勝負の年なんです！色々な意味で。スポーツのほうも２年目だからもっともっと違う目で見ないといけないし、今までみたいに「初めてですー」なんて言ってられないから。今年は引き出しをいっぱい増やさなきゃ。だから辞めるなんてとんでもない！これからよこれから！なに言ってんおダメダメ！！

スポーツ法政

―新入生にむけて
　私は法政が、非常にアットホームな雰囲気だなっていう感じがして、実際に学生は気取らない、飾らない人が多かったですねー。私は海外から来て最初、どうやって接していけばいいんだろう、と思っていたのだけれど、すぐにみんなか受け入れてくれて、仲良くなれました。そういう意味でもうちとけた感覚をみんな持っていて、気さくだというのがとても印象的でした。居心地のいい大学ですよ。あとは授業の質がいいから勉強してください。私も国際関係と語学の勉強を集中的にできましたから。それに何といってもスポーツが非常に盛んなので、是非とも観戦に行ってください。卒業してから気付くのではなくて、学生の間にこんな人達がこんなふうに頑張っているんだ、というのを是非見てほしいなって思います。みんなで試合会場に足を運んで母校を応援してください！

編集後記

　好印象！！気さくで、表情が豊かで、面白くて、目がいきいきとしていて、さらに頭がいい！そんなイメージを残していった家森アナウンサー。私達の拙いインタビューにも終始笑顔でコメントしてもらったため、緊張もすっかり解け、招待されたテレビ東京の１室から笑い声が溢れ出しそうになることもしばしば。丁寧に答えて戴いたおかげで、とても助けられました。お忙しい中貴重な時間を戴き、本当にありがとうございました。色々とお世話になった広報部の山田様にもあわせて感謝致します。