last updated 9月30日
2002.9/28 12:30 多摩市立陸上競技場 雨のち曇
【得点者】
68分【日本大】佐々木剛
<レッドの悲劇…> 前節、明大に0−1で惜敗し、もう後がなくなった法大。今日の相手は現在第2位で1部昇格を争うライバル日大だけに是が非でも勝ち点3を奪取したいところ。 前半、一進一退の攻防の中、日大のボールキープ力がまさり始め、法大は押し込まれる。前半20分にはセットプレーから混戦の中、シュートを枠に放たれるもDF加藤がゴールライン手前でへディングクリア。まさに気合いのこもった死守。後期に入り、主将の山本が控えに回り、ピッチ上では副将の加藤と10番中村がチームをまとめている。中村も後ろからのチャージを受け再三倒されるも、必死で立ち上がった。熱い4年生のプレー、絶対に勝利と言う結果がほしい。 0−0で折り返した後半、序盤は法大ペース。後半10分過ぎ、後期初先発MF谷田のCKから加藤がヘッドで中に折り返し、最後はDF姜がヘッド。これはわずかにゴール左にきれた。 のどから手が出るほど欲しかった先制点に近づきかけたその直後、悲劇は訪れた。後半15分、前半に1枚警告をもらっていたMF長山がハーフライン近くで相手へ後ろからのチャージ。このプレーに対してこの日2枚目のイエローカード。レッドカードで退場。故意ではなく勢い余った感が見られただけに悔やまれるプレー。動揺を隠し切れない法大に日大はすぐさまつけこみ、22分にCKの混戦から日大MF佐々木のシュートが決まり0−1。10人ながらMF左近、FW蔭地、FW長沼と攻撃的カードを次々ときった法大だったが善戦及ばず2試合連続で0−1の敗戦となった。 <オレンジの奇跡> 0−1の敗戦は最小点差ながら悔しさは絶大なものだ。この結果、法大は優勝の可能性が消え、2位に入る可能性も現在2位の日大があと1勝した時点で消えることとなった。 ◆横谷監督コメント「ボールキープの上手さなど日大の力は感じたが、そんなに良いところは出させなかった。可能性ある限り少しでも上にいきたい。」 ◆寺尾部長コメント「真ん中でタメがないから、点を取れる形になっていない。しかし最後まで頑張っていく。」
明大に競り負け、痛い黒星…もう負けられない!
2002.9/23 12:30 平塚競技場 曇のち雨
【得点者】
64分【明治大】中島 孝(アシスト・松ヶ枝泰介)
<負けられない法明戦> 9月23日秋分の日、神宮球場では六大学野球の法大対明大いわゆる伝統の“法明戦”が行われている中、平塚競技場でもサッカーの法明戦が繰り広げられていた。明大は1部昇格を争うライバル。第3位につけ、過去2年間リーグ戦3分1敗と勝っていない相手。第4位の法大にとって昇格レースに残るためにも前半戦最大ののヤマ場となった。 負けられない―この意識が強すぎたのか序盤から法大の動きは硬い。確実に球際でマイボールをとり、ボールキープはするものの、最終ラインでのボール回しが目立ち、そこからのビルドアップができない。この日の法大は10番中村が出場停止のため、その位置に15番原を起用。前節鮮やかな逆転勝ちをしていることもあり、フォーメーションは動かしてはこなかったが、なかなか攻撃の形が作れない。中盤の押し上げが少なく2トップ今道、林の個人技による突破しか見られなかった。0−0の同点で後半へ。 後半10分過ぎ、明大は突破力に長けている松ヶ枝を投入。徐々に流れは明大に傾き法大は押し込まれる場面が続く。迎えた後半19分、ゴール前のルーズボールを法大DFは体を入れてボールがピッチを割るのを待っていた。しかし後半から降り出した雨の影響もあったかボールは出ない。あせるDFから明大・松ヶ枝がボールを奪い中島へパス。これを中島が豪快にネットに突き刺し明大が先制。一瞬の油断から生まれた失点だった。法大は長沼、野木、蔭地と攻撃的選手を次々と送り込み、最後はDF加藤を前線に上げるも明大DFを破れず0−1で敗戦。痛い星を落とした。 <これから全て決勝戦> 敗れた法大は5位転落。苦しい位置に追い込まれた。上位陣が全く星を落とさない。首位中大が勝ち点22、2位日大18、3位明大16、4位流経大12、そして5位法大が11。首位中大の独走は止むを得ないとしても、入替戦の権利を得る2位には滑り込みたい。日大とは勝点差7。そして次節は日大と対戦がある。直接対決を制して差を縮めていくしか方法は無い。これから残り5試合はもう決勝戦。勝つしかない。負けが許されない崖っぷちを法大はどう乗り越えるか。まだまだ1部昇格を目指す灯は消さない。 ◆横谷監督コメント「出だしを大事に行き過ぎた。原は練習でも好調だったし、良いリズムで攻撃を作れるので起用した。野木は短い時間だったがチャンスをよく作った。次はやりにくい相手ではないのだから切り替えて一生懸命がんばるしかない。」
乱戦制し夢へ望みつなぐ 後期初戦白星スタート!
2002.9/16 12:30 多摩市立陸上競技場 雨
【得点者】
1分【流経大】阿部吉朗
<負けられない> 関東大学サッカー2部リーグ戦は9月14日に後期日程が再開。各チーム第8節に臨んだ。14日に首位中大、2位日大がそれぞれ勝利し勝ち点を中大は19、日大は15と伸ばしてきた。16日、法大の相手は流経大。試合前の勝ち点は法大が8、流経大は9。両チームここで星を落とすと1部昇格レースから脱落してしまう。お互い絶対に負けられない、勝ちが欲しい試合だった。 秋の長雨の気配漂い、肌寒い雨の中迎えたこの試合、まさに勝利を争う死闘となった。試合はいきなり動く。開始早々流経大はCKから阿部がヘッドで先制。出足鋭い流経大に対して法大は押し込まれる場面も続いたが、25分、林が抜け出しGKに倒されPKを獲得。林が自らPKを決め1−1同点。しかしすぐさま1分後、今度は法大の姜がエリア内で反則をとられPK献上。1−2で前半を折り返した。 後半、負けられない法大は59分に左近が個人技で打開しゴールを奪う。2−2。先制される試合を苦手とする法大だが、この日は違った。全員の気持ちが勝利へ一つだった。66分、長山のCKから副将・加藤が気合いのヘッド。ついに逆転。82分に追いつかれるものの、84分、交代出場の蔭地が豪快に左足で決め勝利を決定付けた。4−3。まさに乱戦をチーム一丸で制した。 <夢を追い続け> 昨年、法大は勝てば優勝の最終節を3−3で引き分け2位に終わった。今日は3−3の同点にされてからもチームがゴールを求めつづけ全力プレーで決勝点を奪った。夏のインターバルはメンタル面の向上をテーマにトレーニングを続けてきた法大。何か殻を破る今日の決勝点、そして勝利。この勝利がきっと1部昇格へ向かう大きな力になるに違いない。首位中大が勝ち点19、2位日大が15、3位明大が13、そして4位に浮上した法大が11。確実に前の背中を追っている。上位3チームと次節から3連戦。法大は負けられない試合が続くが、今日つかんだ力が証明している。「法大は負けない」。 ◆横谷監督コメント「今日はチームがバラバラにならず、キレないでよくやってくれた。夏のトレーニングの成果を少し見れたと思う。これからも自分たちのサッカーをしていくだけだし、その力を十分持っている。」 ◆寺尾部長コメント「今日は初戦だったし、苦手としていた流経大に勝ったことは大きい。まだ6試合あるし一つ一つ戦っていきたい。」 ◆蔭地選手コメント(リーグ戦初ゴール)「今日は点が動くゲームだったから、ゲームの流れにうまく乗れるように入ったのが良かったと思う。」 |