第334号 1面記事 春三連覇 全員卓球で関東制す 一人一人の自身が生んだ強い信頼感 昨年秋季関東リーグ戦、本学は惨敗だった。全勝優勝した春季とメンバーは全く同じなのに…。「一度流れが崩れるとみんなでずるずる負けちゃう」(柳田主将・商4)。明らかだったチームの課題。“全国で勝つためには関東でもがいていられない!!”。再び同じメンバー達は集う。秋のリベンジと、その先の栄光をつかむため――。 脱却 1年からずっとレギュラーだったメンバー達は経験と実力は十分あった。「自己管理もそれぞれができるし志も高い」(柳田主将)。チーム内は仲も良く、楽しい環境で卓球がやれていた。だが「仲がいいのはいいことだけどただの仲良しクラブではダメ」(平岡監督)。一人が負けるとみんな共倒れしてしまう。悪い流れを断ち切れる者がいなかった。いつ誰が出ても勝てるチームに――。動き出したのは柳田主将だった。「勝てる自信を付けるにはとにかく“やる”しかない」(柳田主将)。練習嫌いだった男の一大決心。それは主将になって自分を追い込むことだった。 今まででは考えられない練習量。やりすぎで体を壊すこともあった。「精神的にすごく強くなったから頼りがいがある」(並木・商4)。浸透していく主将像。そして「頑張っているから自分も負けてられないと思う」(足立・政経4)。主将の変ぼうはチームに刺激を与え、部員達は取りつかれたように練習にのめり込んでいた。「いつになく落ち着いてリーグ戦を迎えられる」(並木)。柳田主将が自ら示した練習の徹底。このシンプルなことが何よりの、よりどころになっていた。 大会2日目、専大戦。序盤から流れが悪かった。3番手並木の黒星とチームの柱柳田主将の苦戦で完全に失速。ダブルス、足立と続けて星を落とす。「今までならこのまま負けてる」(平岡監督)。だが今の明治は違っていた。 「誰が負けても自分が勝てばいい」(門野・商4)。ピンチの時こそ保てる冷静さ。それは練習が生んだ自信に他ならなかった。川口(営3)が専大のエースを3―0でねじ伏せると門野も落ち着いて勝利。「みんな強いから安心できる」(並木)。それは単なる仲良し集団ではなく、お互いの力を信じ合って結ばれた固いきずなだった。 飛躍 関東を制した今、課題は一つ克服した。「練習で付いた自信から、お互いに信頼感が生まれた」(柳田主将)。チームは強く結束した、このまま全国の頂まで――。真の栄冠は必ず自らの手でつかみ取る。【高橋香奈枝】