「優勝できたことが、とにかく一番の思い出です」。人々の記憶にまだ新しい平成15年春の選抜大会。本学の藤田(法1)は、広島県・広陵高校の主将として出場し、誰もが憧れる“甲子園での優勝”を勝ち取った。 決勝戦は、神奈川県代表の強豪、横浜高校との対戦。藤田にとって、公式戦初本塁打である先制2ランでチームを引っ張り、15対3の猛攻で圧勝した。決勝戦での15得点は大会最多タイ記録となっている。藤田は広陵の12年ぶりの優勝に、大きく貢献した。 藤田は、この華々しい経験を、「スタンドの声援や、周りの仲間たちの力が支えてくれたから優勝できた。支えてくれる人のありがたさがわかりました」と振り返る。小学校のときから野球をし、その後広陵高校へ。優勝という目標に到達するまでは、チームのため、優勝のため、また一選手としてプレイするために、がむしゃらに走ってきた藤田。甲子園優勝という大きな成績を残した後だからこそ、立ち止まって、自分の野球について広く考えられるようになっていた。 また「“広陵”で野球をして甲子園に行けたことが、自分の自信になっていると思うし、これからにも影響していくんだと思います」。チームに対する気持ちも、一層深まっていた。広陵の優勝は、藤田の野球人として内面に大きく影響した――。“広陵”での野球、そして優勝が、藤田の野球の原点。藤田の成長に欠くことのできないものとなっている。彼自身が言うとおり、その経験は、これからも活かされていく。甲子園から高校球児が得るものは、決して名誉や誇りばかりではない。優勝だけがゴールではない。 甲子園とは「野球をやっていて幸せに感じるところ」。“広陵野球部員としての”甲子園での記憶が、これからの彼を支え、影響し、さらなる活躍の原動力となるだろう。 ◆藤田真弘 ふじたまさひろ 法1 広陵高出 175cm・74kg