『決戦前夜』

 今年で第80回記念大会を迎える箱根駅伝。その記念行事の一環として今年の予選会は神奈川県箱根町芦ノ湖畔で開催されることになった。ここのコースは大きな特徴がある。山ならではの起伏の激しさ。平坦な部分はほとんどなく、途中には道幅4メートルほどしかない悪路もある。また、距離が従来の20キロから16.3キロと短くなった。しかし、アップダウンをはじめとする今回のコースは「平坦な20キロのコースよりつらい」(藤森主将・理工3)。予選会史上最も過酷なコースが選手達の前に立ちはだかる。

 だが、本戦に出場するために本学は夏合宿の数を例年の2回から3回に増やした。8月8日〜14日の1週間を福島県・桧原湖で8月18日〜21日の4日間を長野県・富士見、そして8月25日〜9月12日の2週間を北海道・深川で行った。その全てに共通することはスタミナ強化、アップダウン対策の2つ。「アップダウンの激しいコースでトレーニングをこなして、いかに予選会で走りきる体力を作っていけるかが合宿の目標」(西コーチ)。その言葉どおり25キロのクロスカントリーや30キロ走を何回も走りこんでスタミナを徹底的に付けさせた。特に予選会よりアップダウンの激しい桧原湖での合宿は選手達にとって最もつらい合宿となった。「距離に対する不安はなくなったし、スタミナもついた」(藤森主将)。大きな故障者も出さず、つらい合宿を乗り越えた成果が表れたのが9月22日に行われた日体大記録会。選手の大多数が1万mの自己ベストを更新していく。今年の記録会で明治が出した10人の平均タイムはなんと、去年予選会を勝ち抜いて本戦に出場した、中央学大、関東学大、専大の平均タイムを上回るほど。「4年間いた中で一番良いチーム状態で予選会に望める」(武藤前主将・政経4)。また、記録会でも好タイムを出した1年生が上級生のいい刺激にもなり、それがチームのレベルアップへとつながっている。今年は去年以上に期待が持てそうだ。
 「ボロボロだった…」(幸田・政経2)。屈辱を喫した去年の予選会。雰囲気にのまれ、力が出せなかった選手達。結果は16位と惨敗。しかし、それからの1年間で彼らが身につけたものは実力や自信だけではない。「みんな目指しているものは一緒だから」(青田・文1)。チームの結束力、選手同士の絆だ。一方、予選会で本戦への切符を争うライバル校も調子がいいだけに「予選会までの短い期間でどれだけ自分達を底上げできるかが重要」(武藤)。合宿ではスタミナ面を強化した。「後は予選会までにスピード面を仕上げる」。合宿の成果が日体大記録会で表れた。さらにスピード面も強化されればまだまだ選手達のタイムも伸びるはず。本番ではいかに力を抑えて後半にどれだけ持っていけるかが鍵となる。予選会は厳しいレースになることは間違いない。だが、選手達はきっとやってくれるはずだ。

 運命の決戦日は10月18日。一年間の成果を試される時が来た。がんばれ!明大競走部。箱根への道を切り開け!1月に箱根路を走る雄姿を見せてくれ。〔本紙競走部担当 加藤高祥〕

予選会エントリー選手
選手名 日体大記録会のタイム予選会への意気込み
幸田(政経2)29分22秒3(自己新)絶対箱根出場!!。
武藤前主将(政経4)29分22秒5(自己新)自分のペースでやるだけ。
岡本(政経1)29分49秒7(ベスト・29分38秒)箱根を走るという気持ちを最後まで忘れずがんばりたい
吉岡(法1)29分52秒6(―――)みんなの足を引っ張りたくない。全力を出し切る。
池邉(商1)30分1秒6(―――)チャンスがあるわけだから狙っていこう。
青田(文1)30分13秒3(自己新)予選会を通過したらシャンパンファイトがしたい。
藤森主将(理工3)30分14秒4(自己新)全力を尽くす!
田中(法1)30分17秒9(自己新)最後まであきらめず走りきる!
尾籠(文1)30分28秒3(自己新)箱根に出るために明治に入ってきた。予選会は通過したい。
入山(営3)30分35秒7(自己新)今年は狙った試合が全部自己ベストなので、予選会も自信を持って狙いたい。
杉山(政経2)30分38秒8(自己新)選手として選ばれたからには最高の走りをして本戦出場を果たしたい。
山下(文2)30分41秒3(自己新)ぼちぼちやるか〜。
大桃(政経3)30分57秒8(自己新)今年こそ箱根に出たい!
中尾(文4)31分48秒9(ベスト・30分55秒)あきらめず最後まで走りきる