キレイなおばさん 女性なら特に、誰しもがふとした時に思うであろう、「いつまでも若いままでいたい、年をとりたくない」と。私もつい最近また一つ年を取り実際にそのように思ったのだ。 先日私は、駅で道を尋ねた際に3人組の女性と出会った。年齢は45歳くらいで、母校が出場した駅伝大会予選会を観戦した、帰りだという。「すっかり陸上にはまっちゃってね。よくこうして応援しに行くの。それが楽しみでね。こんなオバさんがはしゃいじゃってハズカしいわ」とはにかむように笑って話す彼女達。はっきり言ってどんな若いアイドルにも負けない笑顔だった。 何かに夢中になっている人間はきれいだと思う。人は外見ではない、中身だという言葉を耳にするけれど、そのたびに私はそんなことはキレイゴトだと思っていた。しかし案外当たっているのではないか。少なくとも彼女達はきれいだった。 人生何が起こるか分からないとはよく言ったもので、本当に誰にも分からない。もしかしたら明日突然事故で死ぬかもしれないし、百年近く生きるかもしれない。だからこそ今を必死で生きていかなければならない。今、この瞬間でさえ、もう戻ってはこない時間なのだから。 そして今改めて思う、「若さ」とは何か。それは今を夢中になって駆け抜けている人、必死で生きている人から生まれてくるオーラであり、「年を取ること」は自分が生きていることの証明ではなかろうか。 うれしいとか悲しいとか人間にはいろいろな感情がある。だから私は生きている限り、これからもずっと笑っていたい。何かを夢中で追いかける、スーパーおばあちゃんになりたい。年を取っても自分のことを好きでいられるそんな人生を送りたいのだ。 裏ホイッスル バックナンバー