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漕艇部女子 圧勝V 史上初インカレ出場全4種目制覇 (第29回全日本大学選手権 8月22〜25日 埼玉・戸田漕艇場)
女子部員わずか8人、そのうちマネジャーは2人。マネジャーがコックスとして大会に出場するほどの部員不足。これだけ聞くと、層の薄さが心配になるかもしれない。だが、早大漕艇部女子は違う。全員が実力ある選手。レベルは高い。創部100周年の今年、イ ンカレではエントリー4種目すべてで優勝。文句なしの総合優勝で「学生には敵なし」ということを見せつけた。 インカレ完全優勝を「狙っていた」と山田晃子(教3)は語る。山田自身、一昨年のインカレでは舵手なしペアで優勝、昨年はダブルスカルで優勝し、部は総合優勝。部全体としてインカレでの総合連覇を狙うのは当たり前のこと。今年は部で4種目にエントリーし、そのすべてで優勝を狙える位置にいた。各クルーが万全な状態でインカレに望んだ。 インカレ決勝ではシングルスカル、ダブルスカル、舵手なしペア、舵手付クォドルプルともにスタートから突き放し、大差をつけての勝利した。なかでも圧巻だったのが、舵手つきクォドルプルだった。この種目は今年のインカレから新設された種目。初代女王の座 を目指し、スタートした。地力で勝る早大は第2クォーターで水をあけた。その後も自分たちのペースを保ち、結局2位に約10秒差をつけての余裕のゴール。4種目制覇という史上初の快挙を成し遂げた。 この強さの源は男子と同じメニューをこなすことにある。ボートは練習したものが勝つ競技だと言われる。他大の女子チームよりもはるかに多い練習の積み重ねが、インカレ総合優勝をもたらした。 そんな早大女子にもライバルがいる。7月に行われた全日本選手権、女子クォドルプル決勝。ここでの敵は学生ではなかった。強豪・明治生命を相手に激しいレース繰り広げた。第3クォーターで突き放され2位。しかし、直前に行われた朝日レガッタでは、その明治 生命に3秒差で勝っていたのだ。2位でも周囲には学生が社会人相手に健闘したと言われる中、クルーには悔しさがこみあげていた。「ライバルは社会人」(山田)と言い切り、さらに上のレベルを目指して練習することが、学生ナンバー1という結果につながっているのだろう。 4年生のいないチームで成し遂げたインカレ優勝。今年のクルーがそのまま残る来年は、さらに強くなった姿を見せてくれるに違いない。インカレ3連覇はもちろん、全日本選手権で社会人を破っての優勝に期待したい。(山本 藍子) 〔サブ記事 男子エイト〕 「悔しい」。インカレ男子エイト決勝のレース後、クルー全員がそう言った。インカレ準優勝に対する本音だ。この一年、創部百周年をインカレエイト優勝で飾ることを目標にしてきた。7月に行われた全日本選手権男子エイトでは学生2位。準優勝の中大に大差をつけられ5位に終わった。インカレ優勝を狙う早大にとって最大のライバルは中大。インカレまでの一ヵ月半、チームの立て直しを図った。そして迎えたインカレエイト決勝でも中大とのマッチレースが展開された。早大はスタートから攻めのレース。1艇身先の中大を全力で追いかけた。だが、終わってみれば1艇身差の2位。一ヵ月半では力の差を埋められず、再び中大に敗れた。引退レースとなる渡邊正人主将(人4)は、「この悔しい思いをあと一年間忘れないでやれば勝てる」と後輩へ思いを託した。
対オ大 激戦ドロー 上井草で新たな歴史を刻む (日英大学ラグビー対抗戦2002 9月15日 早大上井草グラウンド)
勝ちに行った試合だった。前半、敵陣で得たペナルティは迷うことなくPGを選択。トライを取ることよりも「接戦になると思ったから狙っていった」(山下大悟主将)と着実に点数を稼いだ。 今までの早大なら、引き分けという結果は大健闘と言えたかもしれない。しかし、監督、選手ともに「勝てた、勝ちたかった」と悔しさをあらわにした。過去9度のオ大戦は全敗。今春、英国遠征で対戦した時も50‐13と完敗している。体格でも明かに劣る相手。だが今回は勝ちにこだわった。それは10回目の対戦、そして上井草での初戦だからという理由だけではない。実力的にも自信を備え、勝機を持っていたからこそ、結果にこだわった。 夏合宿では主にディフェンス面を強化。合宿中の関東学院大戦は春に続き26‐14で制しチームに良い自信がついた。その合宿中からオ大戦に向け「シーズン前に一度ピークを作る」(清宮監督)と異例の早い調整を行なってきた。 試合は体格の勝るオ大を前に序盤は苦戦、ゲインライン突破を何度も阻まれたが、後半は修正、球際での巧さを見せ2トライを挙げた。最初のトライを取ったSO大田尾竜彦(人3)は春遠征時の対戦と比べ「確実に春よりも自分たちの実力が上がった」と確かな手応えを口にした。PR伊藤雄大(人2)もスクラムについて「春より相手が強いと感じなかった」と言い、FWの強化が証明されたといえるだろう。しかし、だからこそ今回は勝っておきたい試合だった、というのが選手たちの本音に違いない。惜しい結果だったが、これからがシーズン本番、この試合は大きな経験となった。 オ大の選手は「ワセダの速さに振り回された」と試合を振り返った。早大の『高速』の進化をはじめ、チームの掲げる『ULTIMATE CRUSH』は完成に向かっている。また、各国を訪れるオ大が上井草の設備の充実ぶりに驚き「この環境ならワセダはさらに強くなる」とコメントした。13季ぶりに日本一へ。いよいよはじまるシーズンを前に、すでに歴史は始まっている。
ソフト部男子大健闘!世界で5位 (ワールドシリーズ2002 8月18〜24日 米国・オレゴン州)
この大会には、アメリカ・カナダの各州代表93チームが出場、出場チームはA、2A、3Aのトーナメントに振り分けられる。早大は今まで2Aに出場していたが今回は実力が認められ、最高峰の3Aにも初出場した。 しかし自分達のリズムが掴めないまま2Aでの試合はあっさり二回戦で敗退。 三日後、気持ちを切り替えて迎えるはずの3A一回戦も投打が噛み合わず敗戦。次の日の敗者復活戦を残すのみとなった。 その夜、吉村正監督からゲキがとんだ。「早稲田の部員になりきれていない」どうするべきなのか。選手達だけでも話し合った。 次の日、チームは変わっていた。一回戦は緊迫したゲームを1―0で制する。 「変わろうとして変われた」(鈴木和仁主将・人4)満足の3A初勝利だった。二回戦、三回戦も一点の攻防を制し、四回戦の相手は前回準優勝の強豪。あと一本が出ず、ここで惜しくも敗れたが、総合成績は5位。5位以下のチームのベストナイン(セカンドチームオールワールド)も4人が受賞、世界の大舞台にワセダの名を知らしめた それでも何人かの部員は「まだ納得できない」と語った。アメリカでビッグになってきた彼ら。次はどんな活躍を見せてくれるのか。 (宇田川) 【2A】▽一回戦 フイッシャーグループ13―6早大 〈敗者復活戦〉▽一回戦 早大7―0オノメアレンジャーズ▽二回戦 リコラ3―2早大 【3A】▽一回戦 オールシーズン9―4早大 〈敗者復活戦〉▽一回戦 早大1―0バンクーバーメラロメス▽二回戦 早大5―4セブリングビルスティング▽三回戦 早大2―1ポートランドマーチャンツ▽四回戦 RTドライウォール2―1早大 ※5位入賞 ※
セカンドチームオ―ルワールド=石橋光雄(人3)、新井悠馬、中島幸紀、日暮真之(人1)
水泳部女子・史上最強「水の女神」 ワセダで輝いた女性たち
春の室内選抜大会で初優勝し、この大会でも目指すは優勝。予選は圧倒的な1位通過だったが、準決勝の得点は西井(日体大職員)に次ぎ2位。そして決勝、4本目で西井が失敗し、最後の5本目を前に石井(埼玉日産)との一騎打ちとなる。 5本目、山下は最終演技者で、先に終えた石井との差は44.55。点差は考えていなかった。入水した瞬間「ダメかなと思った」と言うが、得点は45.00、わずか0.45差で4年ぶりの栄光を手にした。 4年前、中学3年でこの種目の史上最年少優勝者になった。だがこの時は後に行われるジュニア五輪を最後に競技をやめるつもりで、日本選手権は初めは出場しない予定だったという。その日本選手権で優勝し、アジア大会にも出場、「チャレンジャーとして」臨み、5位になった。 そこでもう1回続けようと思った。しかし高校生の中では頭一つ抜けた存在でも、日本選手権優勝から遠ざかる。競技を続けることに「ずっとどうしようか迷っていた」。 それが大学進学前に変わった。「高校まで言われ続けてやっていて、嫌いになるのが嫌だった。大学では楽しもうと思って」。地元に残っていてはうまくならない、東京に出ることを決めた。「勉強を頑張っていたので、無駄にしたくない」と早大に進学。世界選手権メダリスト・大槻枝美(教4)がいたからこその選択、練習も同じミキハウスDCで行っている。新しい環境の下、再び女王の座に返りついた。 初出場のシンクロ飛板飛込みは3チーム中2位。優勝したのは、5歳上で保育園から高校までの先輩である西井・樋口(富士水泳協会)組。大学(日体大)まで同じベテランペアに対し、山下が1歳下の渋沢(東京・保谷高)と練習を始めたのは今年から、それでも2位になった。シンクロでも日本一になる日は遠くないだろう。
もう、『元日本選手権優勝者』ではない。迷いもない、明確な目標もある。「来年もタイトル取りたいです」。『天才少女』の再出発――。その先に世界が、2年後にはアテネ五輪が待っている。
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