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紙面レギュラーコラム:神宮2階席から |
| 神宮2階席から |
| 箱根駅伝号:スタメン固定で安定〜今年の早大・打者編〜 |
| 今年度の早大打線は捕手を除くすべての野手が不動のメンバーであった。エース・和田毅(人4)の活躍はもちろんだがこの安定した打線が春夏連覇の原動力となったのは間違いない。 その中でも中心となったのは二番青木宣親(人3)、三番鳥谷敬(人3)だ。青木は春に1試合6得点でリーグ個人得点記録を更新し出塁率の高さを証明。秋には首位打者に輝き、クリーンアップの前に出塁するという二番の仕事をきっちり果たした。そんな青木の出塁を得点につなげるのが鳥谷だ。秋に3本塁打と長打も狙えるがチームバッティングに徹し、確実に安打を重ね打点を挙げ、春秋ともに打点王となった。青木が出て鳥谷が返すかたちが確立されたのだ。 もちろん、この二人だけではない。四番比嘉寿光(社3)には一発がある。野手で唯一4年生でスタメンだった伊藤貴樹(社4)は地味ではあるが高打率を残した。1年生ながら全試合出場の武内晋一(人1)は打率は残せなかったもののここ一番の打撃で大物らしさを発揮した。 下位から上位へのつながりもあった早大打線はバランスの取れたどこからでも得点を挙げられるものに仕上がった。結果、秋にはバッテリー以外の7人全員が打率上位20傑に名を連ねることとなった。打撃面では来年度も今年度とほぼ同じメンバーで挑めるだけに期待は一層大きくなるだろう。 |
| 早明ラグビー号:戦国時代続く〜今年の早大・投手編〜 |
| ワセダの大黒柱・和田は、エースの重圧と奪三振記録の更新という二重のプレッシャーに押しつぶされることなく、今年も先発にリリーフに大車輪の活躍を見せた。法大戦では味方の援護なく0勝3敗に終わったが、法大以外には9勝無敗、防御率は0.65、さらに奪三振は171と、いずれも驚異的な数字を記録した。日本一は逃がしたが、和田にとっては個人記録でも結果でも4年間で最高のシーズンになったと言える。 今春の開幕前、ワセダ最大のポイントと言われた二回戦の先発は、ルーキーながら大抜てきされた越智大。デビュー戦で先頭打者初球本塁打を打たれたが、重い速球を武器に1年間先発の座を守り通した。また、清水はすべて中継ぎ登板ながら5勝を挙げ、連覇の立役者となった。ピンチでの登板が多かったにもかかわらず、35回2/3を投げ自責点4は特筆に値する成績だ。 3連覇を目指す来季は、和田の穴を埋めることが最重要課題である。今季大活躍の清水はエースの実力は十分なので、先発に回ることが予想される。しかし、若手投手の成長に加え、即戦力新人が加入するとなると、来年の春には神宮のマウンドに立つ投手を今の段階では容易に予測できない。早大投手陣のサバイバルレースは、これからもまだまだ続きそうだ。 |
| 早慶野球(秋)号:一つ一つのプレーを大切に |
| プロ注目の好投手を毎年輩出している東京六大学野球リーグは完全な『投高打低』。近年六大学の華は1点を争う投手戦である。終盤の手に汗握る攻防は見る者を引きつける。しかし今季、せっかくの投手戦を壊してしまうミスが目立つ。リーグ全体の失策数こそ目立って増えていないが、ベースカバーがいない、外野手が目測を誤るなど低レベルなプレーが多い。首位決戦となった早明二回戦では、五回、1点リードの明大の守備が崩壊した。遊撃エラーに捕逸、バントゴロを三塁に送球もベースカバーがおらず、同点。投手の暴投もからんで逆転。明大はこの試合で優勝争いから大きく後退した。 最近、降格もある東都大学野球リーグに比べてワンプレーに対する意識が低い、と六大学のレベルの低さが叫ばれている。春の大学選手権決勝で亜大に敗れた野村徹監督(昭36政経卒)は「東都のシビアな野球を肌で感じた」と語っている。 比較的時間のかかる守備力の向上は後回しにされやすいそうだ。高校野球でも守備力の低下が目立つが、学生野球界の盟主・早大は今季、堅い守りを見せている。優勝に最も近い位置にいる早大のチーム失策数は、1カード残しているとはいえ、リーグ最小の5。早慶戦でも堅守で投手を盛り立て、自慢の攻撃につなげられるか。早大には、守備力の向上が勝利への近道であると証明してほしい。ファンも締まった試合が見たいはずだ。 |
| 早慶野球(春)号:エース夢競演 |
| 今季のリーグ戦は、投手戦、1点勝負の緊迫した試合が続いている。各大学のエースのレベルが高いことが一因であり、なかでも、『松坂世代』と呼ばれている4年生エースの対決は白熱している。和田毅(早大=人4)、長田(慶大)、多田野(立大)、土居(法大)の四人、ドラフト候補選手の対決だ。個人成績もハイレベルであるが、この四人の直接対決のときの成績もすごい。特に印象的な投手戦は4試合。早立一回戦、和田対多田野は、1−0で和田が完封勝ち。早法一戦、和田、土居ともに譲らず、0−0で延長12回引き分け。慶立一回戦、0−0で長田、多田野ともに完封で9回引き分け。慶法一回戦では、0−0で延長戦に突入。10回に土居が力尽き、2−0で長田が完封勝利。以上4試合を含めた、6試合中5試合で、0−0の引き分け(2試合)または最終回での決着(3試合)と、手に汗握る投手戦となった。 四人のうち、あの松坂(現プロ野球西武)フィーバーの起こった夏、1998年(平10)の甲子園に出場したのは、和田(ベスト8)と多田野(現チームメイト・上重率いる大阪・PL学園高相手に一回戦負け)。長田と土居はハイレベルな県予選で敗退した。大学入学後は四人ともに1年生で神宮デビュー。2、3年時からエースとして投げていて、和田を除く三人はベストナイン(土居は2年春秋、多田野は3年春、長田は3年秋)そして優勝を経験した。最終学年となった今季は、早大戦4日間で3完投(30回)した土居、9日間で5試合(39回)を投げた多田野が、スタミナ十分で三振を取れる投手に成長。和田、長田も交えた『六大エース対決』で前述のような試合を見せた。互いに母校の優勝のためには勝たなくてはいけない相手であることは確か。四人の対決は、そしてプロへと続いていく。 |
| 新入生歓迎号:他大の戦力分析 |
| 春季リーグ優勝の最右翼として挙げられるのは法大だろう。投手陣は昨秋、投げられなかった土居を中心に、秋の慶大戦で18奪三振を記録した松本祥、昨春に4勝をマークした奈須と高いレベルの選手がそろっている。打者も首位打者2回の経験を持つ後藤、打力、走力双方を兼ね備えた河野や普久原、成長著しい松本勉と層が厚い。充実した戦力で3年連続春季リーグ優勝を目指す。 昨秋優勝の慶大は長田、清見の両投手が残り、木下も二人に劣らない実力を持ってはいるものの、野手陣に不安が残る。昨年までチームを支えてきた喜多(現プロ野球ロッテ)、三木(現プロ野球近鉄)の三、四番コンビが抜けたため、軸となる選手がいない。昨秋の東大戦で本塁打を放った、潜在能力の高い池辺や長打力が魅力の早川が、さらに成長して打線の軸になることが連覇への絶対条件だ。 明大も重い速球を武器に先発として活躍した一場や岡本、牛田と投手陣は整備されているが,、打線は心もとない。和田、西谷といった数少ないリーグ戦経験者が活躍し、勝機を見いだしていきたい。昨年は守備の破たんから負けたケースが多かったこともあり、守備に関しても課題は残る。 立大は、一発の魅力を秘めた和田、松倉の前を打つ打者がポイント。昨秋、打率3割4厘の荒木の出塁に期待がかかる。多田野、上重の両投手は不本意な成績に終わった昨秋の悔しさを晴らしたいところだ。 東大は、打力については他大との差が縮まってきているだけに、投手を含めた守備陣がカギを握る。オープン戦でも、大量失点での敗戦が目立っており、この点を改善しないと、今季も苦しい戦いを強いられることになる。 |