第4節 快勝の早大、負けなしの3勝目でリーグ首位に
東京都大学サッカーリーグ戦 第4節 vs東洋大学(9月28日 早大グラウンド)
得点者 松橋(前半41分) 徳永(後半22分) 矢島(後半37分)
全7節のリーグの折り返しとなる第4節、早大はホームに東洋大を迎えた。前半は2勝1分の2位と順調だが、相手も点差1の3位。後半戦を厳しくしないためにも勝ちたい一戦だ。
前半の立ち上がりはなかなかボールが回らずチャンスをつかめない。両チームともに決定機を掴めないが、相手のサッカーをさせないようにしていた。そんな中、前半15分にFWJ松橋(=1年)が相手DFの間を抜けてエリア内からゴールを狙うが、詰めてきたGKに阻まれてしまう。続く17分にはFKをOHI堀池(=4年)が直接狙う。ボールは枠内にいくもののキャッチされてしまう。逆に20分には東洋大が早大右サイドから中央にパス、相手のLがDFと競りながら合わせる。シュートは弱く、GKO神田が抑えたがヒヤリとさせられる。それでもなかなかペースをつかめない両チームは、早大がOHG高橋孝(=3年)がエリア付近やや左からシュート、東洋大は右サイドを突破し低いクロスをFW高部が滑り込むがどちらも得点ならず。このまま前半を終えるかと思われたが、39分に試合が動く。DHQ高橋悠(=4年)が中央に切れ込んで松橋へパス。後ろ向きに受けた松橋は反転し、DFが詰め切れていないので思い切り右足を振り抜いた。鋭いシュートはゴール右側のネットを揺らし先制点となった。
後半に入ると、早大は積極的に攻める。後半3分に左サイドから高橋孝のクロスをFWS矢島(=2年)が左でボレー。シュートはミートが出来なかったが、形は良かった。そして早大はサイドからクロスボールで攻めるという持ち前の攻撃で徐々に試合を支配していく。14分には松橋が折り返したボールをキャプテンE山田(=4年)が左足でシュート、ゴールを狙うが逸れてしまう。この時間帯のボール支配率は早大が圧倒していた。前線からプレッシャーをかけて高い位置でボールを奪い、再び攻める。得点への期待が高まる中、ついにその時は来た。21分、エリアより5メートル手前の右サイドからのFK(キッカーは堀池)が二アの頭を越して中央の松橋へ。GKが阻むもボールは徳永の足元にこぼれ、これを落ち着いてゴール左隅に押し込んだ。待望の追加点が入り、試合のペースを完全に掴むことが出来た。
何とか反撃し、流れを変えたい東洋大は29分、DFのクリアが高く浮いてしまったところを拾ってシュートを放つ。しかしボールはゴールポストの上を通り過ぎてしまった。このシュートをきっかけに東洋大も少しずつDFラインを上げ、攻撃を仕掛けてくるが決定機は作れず膠着状態となる。この止まった流れを再び戻したのは矢島。37分、中央にドリブルしていった堀池から右へパスが出ると、矢島は素早くシュートし3点目を決めた。試合を決定付ける駄目押しの得点となった。この後徳永がハンドを取られ左サイド深くからのFKを与えてしまうが、きちんと守ってなんとか1点返したい東洋大を振り切って3−0の完封勝利を収めた。
「前半は自分たちのサッカーが出来なかったが、後半は出来た」(徳永)との通り、前半こそ思い通りにプレーできなかったが、後半はサイドを中心とした早大の攻めからリズムを作れていた。特に後半は怪我で2週間ぶりの先発となったDHの高橋悠が上がり、積極的に攻撃参加することで起点となりボールを回せていたのが良かった。「今日は全然動けなかった」(高橋悠)とのことだったが、アシストも決め存在感を見せた。これで早大は3勝1分でリーグ首位に上がった。前半戦を終えて負けなしで、チームの雰囲気も良いようだ。それでもキャプテン山田は「都リーグは勝って当たり前。内容を重視したい」と満足はしない。注目は次節の立正大戦。現在勝ち星なしで最下位にいるものの、春に大敗を喫してしまっている相手だ。「前後半の立ち上がりに失点が多い」(徳永)という課題を修正し、後半戦を良い流れのまま戦っていきたい。
メンバー
GK神田義輝 RB国井義和 LB浅川智 CB徳永悠平、山口貴弘 DH山田正道(金田準輔)、高橋悠太 OH高橋孝介、堀池亮太 FW松橋優、矢島卓郎(庄堂裕也)
※赤文字は先発メンバー、交代選手は青文字で示しました。
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