2003 東京六大学野球秋季リーグ戦
早大2つ目の部史上初!全勝優勝達成!
早大−慶大2回戦(11月2日)
早 大
慶 大
○越智−宮本
●中根−参鍋−清見−小林康

<戦評>
1回戦で4連覇を達成し、この日も勝って部史上初の全勝優勝を狙う早大。対する慶大はリーグ戦登板のない1年生左腕の中根(中京大中京卒)を先発に持ってくるという奇策に出た。初回は淡白な打撃が目立った早大だったが、2回、米田が死球で出塁すると坂本が左翼席に2点本塁打を放ち先制する。その後もこまめな継投に出る慶大に対し、早大は5回鳥谷の適時二塁打、8回は由田の適時三塁打と、長打で着実に加点していく。
早大先発は防御率トップを走る越智。中盤6回までに7三振を奪う好投を見せていたが、7回早川の二塁打から1点を返されると、その後も1死満塁のピンチに。ここで代打・菊地がレフトに微妙なフライを放つが、米田が好返球しダブルプレー。8回には慶大の代打・角屋に2点本塁打を打たれ1点差となったが、後続は宮本が断ち切った。9回も先頭打者に安打を打たれるが後続をしっかり抑えて試合終了。苦しみながらも早大史上初の全勝優勝を達成した。
気になるタイトル争いは、首位打者を鳥谷が獲得。打点王は由田が獲得。最優秀防御率は清水が、最多勝は越智が獲得した。ベストナインは清水、坂本、田中、比嘉、鳥谷、米田、由田が獲得した。

◆コメント
●野村監督
なんとしても全勝で(シーズンに)ピリオドを打ちたかったので良かった。ほっとしました。(慶応の先発はデータのない1年生の中根投手でしたが)目まぐるしい継投で来ると思っていたが、あそこで坂本の一本がいいところででた。(越智は7回が限界のように見えたが)まだイニングによってフォームがばらつくことがある。春よりは良くなったが…。完投できる出来だった。(今シーズンを振り返って)明治戦、法政戦と苦しい試合の中で、出た選手がみんな自分の役割を果たしてくれた。前田や宮本といった1年生もよくやってくれた。(騒がれている)鳥谷だけでなく、総合力の生んだ勝利。来年もワセダは苦しめられる立場になるだろうし覚悟はしている。そのプレッシャーが若い選手を育ててくれる。
●比嘉寿光
4連覇、全勝優勝と、一通り終わってほっとしています。キャンプからあっという間で、充実した一年でした。(点数を付けるなら)120点ですね。このチームの一番いいところはお互いライバル意識をもってやれるところでした。(四度目の日本一への挑戦ですね)とりあえずしっかり休んで、気持ちを切り換えて、ケガなく自分達の野球をやります。日本一になっておきます。
●田中浩康
(歴史的優勝について)次に目標ができた。来年につないでいかないといけない。(今年のチームは?)自分の役割りを果たせば勝てるチーム。四年生が自分を生かしてくれていて、なんとかしてくれるという思い。(得たことは?)「勝つ」ということ。勝たなければ何も意味がないです。
(試合について)早慶戦はこうでなくっちゃ。他大ではないんで、早慶戦にでることができて幸せです。
●青木宣親
全勝優勝は素直にうれしいです。ホームランが撃てなかったのはくやしかった、神宮大会でも狙えたら狙いたいです。(今季を振り返って)出だしがイマイチだったけど、優勝できてよかった。(神宮大会では)MVPを取りたいです。
●由田慎太郎
(事実上の決勝点となる適時三塁打)チームの勝利に貢献できて嬉しい。ストレートを待っていた。前の打席まではちょっと打ち損じ。(4年間で一番印象に残っている思いでは)やっぱり4連覇ですね。個人では春の首位打者獲得です。(今季の成績)打率(.333)はもう少し打てる所もあったがまあまあです。春と違ってセーフティーバントや内野安打が少なかったのが打率の低下の原因だが、(クリーン)ヒットだけでここまで出来たというのは自信になりました。本塁打(2本)は特に何を変えたってのはないのでたまたま結果がこうなっただけです。打点(16打点で打点王)は勝利に貢献できた結果だと思うので素直に嬉しいです。(満票でベストナインだったが?)本当ですか?今季は首位打者が厳しかったので最後(のリーグ戦で)はベストナインを獲りたいと思ってました。(四年間を振り返って悔いは無い?)いや、全半、新人の頃は駄目で。もう少しちゃんと出来ればよかった。神宮大会はいつも通りのモチベーションで野球をすれば負けないと思う。なかなか難しいですけど。とにかく悔いのないように精一杯やって有終の美を飾りたい。最後なので楽しく野球をやりたいですね。
●米田文彦
(目標の十連勝達成)素晴らしい!!(今回は)試合に出てない人たちが裏で頑張っていてくれた。(チームの中の)循環がとてもよかった。みんなでつかんだ優勝です。本当に素晴らしい!!(ベストナインおめでとうございます)素直に嬉しいが、まだ打てる。まだいきたい。今度はMVPを狙って行く!!オニがんばる!!(惜しくも首位打者を逃したが)まぁ、しょうがない。(今日は)ヒットも打てたし悔いはない。一瞬のドラマを作れてよかった。(7回裏のタッチアップを刺したファインプレーについて)守備位置を少し深めに守りすぎていたが、その分勢いをつけて送球できたのが良かった。100回に1回が出ちゃった。(今季を振り返って)うーん、(点数をつけるなら)85点。結果は90点だが、自分としてはまだまだやれたと思うので80点。その間をとって85点。(次の目標は?)とにかく神宮大会で勝って、日本一!!
●坂本康朋
(4連覇おめでとうございます。今の気持ちは)最後空振り三振にとった時は本当にうれしかった。あんな緊迫した場面もなかなかないですから。(見事ベストナイン)なんで選ばれたのかな(苦笑)。やっぱり負けなかったのが評価されたんだと思います。(二回に先制本塁打)つなぐ意識で上から叩こうと思った。ちょっとつまったけど、角度がよかったですね。(4年間を振り返って印象に残っていることは)やっぱり今日の試合が一番印象深い試合になるんだと思う(5連覇を目指す後輩に一言)「頑張れよ」って感じです
●清水大輔
(全勝優勝)ふつうに嬉しいです。(ベストナイン、最優秀防御率受賞)まぁ最後は越智が打たれてくれたんで(笑)ベストナインは結果として嬉しいです。こういう強いチームの中でできて勉強になった。打線がいいので余裕をもった中で投げられたし。ただ投手が穴だと言われてたので悔しさがありました。(4年間振り返って)強いチームでした。この二年は優勝しかしてないですしね。いい時期にいられてよかったです。
●宮本賢
お客が多くて、いつも以上に緊張したけど、坂本さんに声をかけてもらってなんとか投げることができた。(今季を振り返って)たまたまよかっただけ。いい当たりをされても正面だったり、難しい球を野手の人が守ってくれた。球が構えているところと逆にいったり甘くなっても、打ち損じてもらったりした。逆球があったりしたので、それを今後の課題にしていきたい。(神宮大会に向けての意気込み)4年生の先輩が最後なので、足を引っ張らずにチームに貢献できるように自分のベストをつくしたい。
●成田晋也
(目標だった打席での出場はならなかったが)場面が僅差だったんで仕方ない。むしろ出れてよかった。(最後の守備)弱気になっちゃだめなんで、飛んでくるなら飛んでこいという気持ちだった。(今季を振り返って)法大2戦目の決勝打になったヒットが印象に残っている。(4年間のリーグ戦の一番の思い出は)初めて代打で出て、二塁打を打ったこと。まともなヒットはそれで終わったんで。(神宮大会へ向けて)DH制なんで頑張りたい。


早大史上初!4連覇達成!
早大−慶大1回戦(11月1日)
慶 大
早 大 ×
○清水
●小林基−鴛海−日暮−参鍋−小林康

<戦評>
勝てば優勝が決まる伝統の一戦。初回、先発の清水がテンポのいい投球で三者凡退に打ち取る。その裏、右前打で出塁した田中を比嘉が内野安打で返し1点先制。比嘉の二盗後に武内も適時二塁打で続き、この回2点を奪う。清水は四回まで低めを丁寧につく投球を見せ無失点に抑えるも、五回、中村にソロ本塁打を浴びてしまう。しかし、取られたら取り返すのが早大打線。その裏、先頭の鳥谷が鮮やかな左前打で出塁すると、比嘉が四球、武内が強烈な右前打で無死満塁。ここで勝負強い由田が左中間を破る走者一掃の適時二塁打を放ち、試合を決めた。清水は最後まで投げ切り、被安打4、無四球で1失点のすばらしい内容。明日の早慶戦で勝利を収め、全勝優勝で最後を飾りたい。

◆コメント
●野村監督
(四連覇の率直な感想を)まずはほっとした。やはりやったことがないというのはプレッシャーになった。それでも選手達がきっちり結果を残してくれた。(四連覇の中で、一番どのシーズンが強かった?)今ですね。投手の層が厚くなって、チームとしてひとつ上にいった印象だった。
●清水大輔
今日はとにかく勝ちたかった。(調子は)ふつう。コントロールがよかった。低めに決まって。最後まで投げたかった。点差がひらいても緊張感を持って気を抜 かないようにした。早慶戦は雰囲気が違う。100周年ということもあって。緊張した。(本塁打は)相手バッターに外から入ったスライダーを狙い打たれた。意外に伸びた。まぁ後が抑えられたのでよかった。(9回は)力が入ってた。先頭だけは切る、と思って投げた。(連勝記録は)チームが負けないことが大事。明日も勝って全勝優勝です。
●田中浩康
(最後のプレー)みんながあわててベンチを飛び出しているのが分かって、なんとか暴投しないようにと思ってやりました。(全勝優勝について)自分にプレッ シャーをかけながらやっていきたいです。
●青木宣親
4連覇は当然のごとくやってしまったような感じですね(苦笑)正直、実感がわかないっす。今季の勝因は投手のふんばりだと思う。安心して守れましたしね。 明日は守りをしっかりして点をとり、10連勝したいです。グリップを長めに持っているのはしっくりきているから。いい感じだったスイングもあったし、明日 こそ点差が開けばフルスイングでホームランを打ちたいですね!
●鳥谷敬
(優勝&4連覇達成)これを目標にやってきたので、本当にうれしい!! まだあまり実感がないけど、すごい良い時にいられたなって思う。あっと言う間に 過ぎた4年間だったけど、自分なりにやれることはやったと思う。(10連勝がかかった明日について)連勝して、気持ち良く終わりたい。個人的な記録もあるが、自分のためというよりは、チームのために頑張りたいです。
●比嘉寿光
(優勝コメント)この仲間と四連覇できて幸せ。(今日の試合への意気込みは?)今までみんなに支えられて来た。この試合にぶつけようとミーティングで話し た。それでこの結果がでてうれしい。(四球二つでしたが打ちたかったのでは?) 初回にラッキーなヒットもありましたし。それで先制して清水も楽になったのでは。(明日へ向けて)10連勝。それだけです。
●武内晋一
(4連覇に)嬉しいです。最終回は守っていてすごいことをやるんだなあと思っていた。明治戦まではとにかく考えすぎていたので、そこからは開き直るように した。今日は打席でもそうできた。明日も勝って全勝で終わりたい。
●由田慎太郎
今日はチャンスで3回打つ機会があった。もう少し打ちたかったです。明日も勝って、10連勝したことないらしいので記録作りたい。リーグ戦も最後なんで悔 いのないようにやりたい。
●米田文彦
優勝したが個人的には2タコと寂しい結果)調子自体は悪くない。まぁ、しょうがない。(史上初の10連勝に向けて)あと一個勝とう。(首位打者争いに関連して)個人的にも明日は勝負!
●坂本康朋
(リードは)いつもと同じように低めのストレートと変化球をうまく使い分けながら、打たせてとろうと意識していた。テンポの良い投球が清水の良いところなので、そこを生かそうと思っていた。(清水の調子は)良かったです。(9回表二死で浅木と交替したのは)浅木は同期で4年間一生懸命頑張っていたので、自分から最後だけ浅木と交替して下さいと事前に監督にお願いしていまし た。(応援歌の紺碧の空は)聴いてて嬉しい。燃えます。明日も勝って、初めての完全優勝したいです!
●成田晋也
(自身初の出場となった早慶戦は)他の試合とは違い、応援がよく聞こえた。意外に緊張しなかったが、もうちょっと出たかった。(出番は)清水が完投しそうだったので、守備からだとは思っていた。(全勝優勝のかかる明日は)打席に立ちたい。



打線爆発!2連勝で4連覇に王手
早大−明大2回戦(10月19日)
明 大
早 大 10
○越智−宮本
●岡本−木下−和田−一場−佐藤

<戦評>
1回戦はエースで勝った早大。2回戦は1回戦とは打って変わり打線が序盤から火を噴いた。
明大は3年生エースの一場をあえて外し、防御率トップに立つ岡本を先発に立てた。しかしこの日の早大打線はそれをものともせず襲いかかる。初回、二死一塁から比嘉の適時二塁打で先制すると武内の四球をはさんで由田も2点適時二塁打。坂本にも適時打が出てこの回4点。岡本をマウンドから引きずれ下ろすと流れは完全に早大に。2回にも田中の二塁打から青木の四球をはさんで鳥谷、比嘉が連続適時打を放つなど4点を追加し、序盤で大量8点のリードとなる。
先発・越智は今ひとつ制球が定まらず、5回にソロ本塁打を浴びて1点を返されたが何とか5回を投げきる。するとリリーフの宮本が6回からを危なげなく抑えて最後まで流れを明大に渡さず試合終了。8連勝で勝ち点を4に伸ばした。あと1勝、または明大があと1敗すれば4連覇という状況の早大。早慶戦2連勝での10連勝優勝も見えてきた。どちらも部史上初となる快挙。栄光は目前に迫っている。

◆コメント
●野村監督
(鳥谷、比嘉が活躍)鳥谷は昨日がよくなかったから奮起したのだろう。それ以上に比嘉が復調してきたのが大きい。体の開きも改善されて、センター中心の打撃になってきた。(100周年の早慶戦に全勝優勝と4連覇がかかることに)とにかくうちの野球をやること。変な意識はさせないようにしたい。
●越智大祐
(今日の内容は)満足していない。安定感がなかった。(初回、2回の大量点で楽になった?)はい。楽に投げれるようになりました。(ホームランを打たれた場面は)真っすぐはコースに行っていたから、相手がねらっていたみたい。(早慶戦)絶対に勝ちたいと思います。
●田中浩康
勝ててよかった。ヒットは結果として出てよかった。(一場投手について)速かった!打てるようにしたいです。(早慶戦にむけて)三年間やってきた鳥谷さん、比嘉さんとできるのもわずかなんで、楽しみたいです。
●青木宣親
一場との対戦では、間違いなく直球がくると思っていたので、打ち負けないように心がけた。スピードガンほど早くは感じなかった。(4回の美技については、)神宮の人工芝でスライディングキャッチするのには多少の怖さはあるが、今日はなんとかうまくいった。なんとか早慶戦で優勝がきまればいいなと思います。早慶戦では、とくに走塁や守備面を見てほしい。公式戦いまだノ−ホーマーなので、なんとか一本、打ちたいです!!
●比嘉寿光
(今日一番嬉しかった場面は?)先制打を打てたこと。(昨日と違って)思いっきり打ったことがいい結果に繋がった。(四連覇に大きく近づきましたが)明治に次勝ってもらって、早慶戦初戦で決めたい。(残り二週間でチームのためにしたいことは?)後輩に、優勝という経験をもう一度味あわせてあげたい。そのためにも練習からいい雰囲気を作りたい。
●武内晋一
(先発は)一場だと思った。でも特にどっちがきたということは問題ではないです。(一場投手から久々のクリーンヒット)とりあえず追い込まれたらきついので、早目からふっていこうと。それでああいうヒットが出ました。(早慶戦にむけて)10連勝で終わって優勝したい。今まで自分だけよくないので何とか早慶戦で打っていい感じで終わりたいです。
●由田慎太郎
今日は勝ててとにかく良かった。全勝優勝はやったことないらしいのでやりたいですね。(佐藤投手から2試合で4の3。どんな対策を?)対策というか、左投手に練習を手伝ってもらいました。(今日2打点)勝利に貢献してその結果として打点王取れれば最高です。早慶戦でリーグ戦は最後なので悔いの残らないように、チームとしても連勝して優勝したい。
●米田文彦
(現在首位打者ですがどんな心境ですか?)居心地よくないし、あまり実感が沸かない。自分との勝負なので、周りの選手とどうこうと言う気にはならない。(首位打者には)一打席ずつの積み重ねの結果としてなれていればよい。(今季の活躍で慶応戦もマークがきつくなるのでは?)それでも、積極的にいくのみ。初球狙いを常に心がける。慶応の投手とは対戦したことがないので、怖いもの知らずでドンドンいきたい。(早慶戦では全勝優勝もかかっているが何か抱負を)まずは初戦を勝たないと全勝優勝も無い。この2週間にできるだけの準備をして本番で全力を尽くすのみ!
●坂本康朋
(越智の調子について)いつも通り。やはり課題は制球力。コントロールが安定しないと球数が増えて完投はできない。早く完投できる投手になってほしい。(最後の早慶戦に対しての意気込みは?)今日のような試合がしたい。今までやってきたことを出し切りたい。完全優勝したいです!
●宮本賢
(今日の調子は)調子はあまり関係ない、いつも通りにやるだけ。(今季無失点について)キャッチャーの坂本さんのリードが良いからだと思う。そして守りが良いから安心して投げられる、投げやすい。(優勝がかなり近付いたことについて)相手や状況には関係なく、いつもの野球をするだけ。(早慶戦に向けて)チームのために貢献したい。


清水の力投で天王山先勝!
早大−明大1回戦(10月18日)
早 大
明 大
○清水
●佐藤賢―牛田

<戦評>
勝ち点3、いまだ負けなしの両校の対戦。事実上の優勝決定戦と目される早明1回戦は、一貫して緊張感漂う好ゲームとなった。
早大の先発はエース・清水。初回こそエンジンのかかりが遅いように思われたが、2回以降は走者を出しても落ち着いた投球を展開していく。
明大の先発は春季リーグ戦で苦戦を強いられた佐藤賢。特に左打者が押さえ込まれたこともあり明大はエース・一場を差し置いて佐藤を選択した。しかし、早大は同じように押さえ込まれはしなかった。2回、比嘉が安打で出塁すると武内が送り、一死二塁。由田は凡退したが二死三塁となって迎えた打者は米田。米田の三塁線への強い当たりを三塁手が押さえた、ファンブルする間に比嘉が生還し、先制点を挙げる。5回にも田中がフェンス直撃の三塁打を放つと青木の適時打で生還。いいタイミングで追加点を挙げる。
清水は後半も好投を続け、終盤のピンチではところどころでガッツポーズを見せるなど気合の入った投球で完封勝利。大事な一戦をものにした早大は、明日の2連勝を狙う。

◆コメント
●野村監督
(清水の投球)持ち味を存分に出してくれた。ランナーを出しながらも粘り強さをみせてくれた。(打線も比嘉・田中に改善の兆しが)相手が左(佐藤賢)だったからポイントだった。特に比嘉は萎縮したフォームから、だいぶゆったり構えられるようになってきたね。今日は安打ほど点は取れなかったが、先取点を取れたし、試合運びとしてはパーフェクトだったね。
●清水大輔
大きな試合だったので最後まで投げれてよかったです。(緊張は)めちゃめちゃしました。今シーズンで1番。前半はアウトを取ってからランナーが出たんですけど、後半は先頭からランナーを出したんで試合が厳しくなりました。明日があるのでなんとか勝ち点を取って早慶戦にむかっていきたいです。
●田中浩康
佐藤賢の先輩は頭に入っていた。エースを投げさせないで左をだしてきているというのは右バッターがなめられている。今日は打ててよかった。(サイクル安打目前だったこと)期待してたんですけどね。明日も勝って勢いに乗って早慶戦に!
●青木宣親
(5回のタイムリーは)泳がされたけど、ファーストがはじいてくれラッキーでした。(今日2盗塁ですね)そうですね、チームに勢いをつけたいと思ってました。スタートは左投手でも苦はなかったです。(明日は)今日と同じでまず先取点を取り、勢いをつけたいですね。
●比嘉寿光
優勝のかかった試合でみんな気合が入ってて良かった。(佐藤賢対策は)左投手に毎日投げてもらってやるだけやった。(二回の安打は)タイミングが合っていた。(守備について)清水が頑張っていたからバックアップしたかった。
●武内晋一
(先発が苦手の佐藤賢)試合前は、相手が右でも左でも(関係ない)ということだった。二回表のバントはたまたまそういうサインだったというだけ。(明日以降また佐藤賢との対戦があるかもしれないですが)とりあえず自分の状態がよくないので…。今日は清水さんが踏ん張ってくれたから、明日は打ってきっちりとりたい。
●由田慎太郎
今日の勝利は清水のお陰です。(自身2安打)あんまり今季は打ててないので打率上げて行きたい。佐藤投手は春ほど凄いというイメージなかったんで普通の左ピッチャーという印象でした。明日は勝てればいい。その中で自分が貢献できるように仕事できれば。
●米田文彦
(春に手玉に取られた佐藤賢。何か対策は?)とにかく右肩を開かない、アゴを上げない様に気をつけた。球種をどうこうでは無く、ストライクのみ狙っていた。(今日もレフト方向に二安打。最近レフト方向への好打が目立つが)センター返しを意識してるんだけどね(苦笑)もうちょいセンター方向にいってほしいけど、まぁ結果がいいのでいいでしょう。(今日の勝ちで優勝に近づいた?)いや、明日一場を攻略してこそ近づいたと言える!とにかく明日。
●坂本康朋
(リードは)追い込んだら、三振を取ろうと心がけていた。三振が取れなかったら、内野ゴロという、低めにボールを集めようという事を意識していた。(清水の調子は)序盤はあまり良くなかった。中盤以降、ストレートがきだしてから、次第に良くなってきた。(2回戦の抱負は)0点で抑えたい。守りぬきたい。
●成田晋也
(天王山の初戦を制して)チームはいい雰囲気。声援もすごかった。絶対に負けないという気持ちでいた。(9回裏の守備から出場でいきなり守備機会)長打を警戒して深めに守っていたんで捕れた。その次の打球は勝負したら捕れたかもしれないが、点差を考えて長打にしないようにした。明日は代打での出番もありそうなんで、攻守とも頑張りたい。
●前田将希
(9回代走で出場も三本間ではさまれアウト)ミスしてしまいました。次に出る機会があれば挽回したいです。 (9回のミスはサインミス?)サインはあってたんですけど…(苦笑) (これからの目標)次に出るチャンスがもらえたら、今日のミスを取り返したいです。


快勝!越智、大谷の完封リレー
早大−立大2回戦(10月5日)
早 大
立 大
○越智−大谷
●三浦−上井−大川−徳

<戦評>
2連勝を狙う早大。今日は昨日とは打って変わり、早大の一方的な試合となった。早大は一回、田中の中前打から4連続四球と由田の走者一掃となる適時二塁打で5点を挙げる。その後は中継ぎ登板の大川に抑えられ、6回まで無得点だったが7回に米田の今季第2号となるソロ本塁打が飛び出すと打線が再点火。8回は青木の安打から武内、由田の連打と米田の犠飛で3点を挙げてダメ押し。
投げては先発の越智が8回を投げて2安打11奪三振、1四球の好投で立大に付け入るスキを与えず、9回久々の登板となった大谷も立大の攻撃を三者凡退に抑えてきっちりと試合を締めくくった。

◆コメント
●野村監督
(越智は素晴らしいピッチング)落ちるのと横滑りする2種類のスライダーのキレがよかったね。(完封ペースだったけど大谷に継投しましたね?)大谷にチャンスを与えたかった。越智には了解を取ってね。(次は明大戦)ウチもそうであるように、あちらも対抗意識は高いはず。とにかく勝つという気持ちは持たなければならない。練習でとにかく打ち込んでいきます。
●越智大祐
(初回から味方に大量リードをもらった中、マウンドに立った気持ちは?)いつもと変わらずに投げる。(6回2アウトで今日唯一の死球がありましたが)流されずにすること。(次は全勝の明治戦ですが、意気込みは)勝ちたいです。
●大谷智久
(久々の登板は)やっぱり神宮のマウンドはいいですね。さすがに三試合投げられなかったので。(内容もよかった)低めにきまってたのでよかったです。越智さんいいピッチングしてましたし。(寒さは影響あった?)調整の仕方がわからなかったです。(高校時代はいつも先発でしたしね)はい。ずっと一回から投げてたから疲労もたまってしまって。(宮本くんはどう思う)あんなピンチを抑えられてすごい。自分ではできるかどうか。(天王山の明治戦で出番があったら)先輩たちの足を引っ張らないようにします。
●田中浩康
(打撃について)悪くないので、結果が出てよかった。勝ったのでよかったです。
●青木宣親
5打席目のレフト前ヒットは、体が開かない、自分らしい打撃ができた。球が見えてきたというより、あの打席では打てるような感覚があった。最近なかったも のなのでうれしい。復帰後まだあまり経っていないので、いまはグリップの高さなど、まだいろいろと試している。牽制球が多いが、それは仕方ない。やっぱり その中でも走りたいです。(次の明治戦では苦手の佐藤賢と当たるが、)あいつを打っとかないと始まらないんで、なんとしても打ちたいです!
●鳥谷敬
(センター方向に2本ヒットがでた)詰まりましたけど、うまく打てた。たまたまセンター方向に入ったという感じ。(第三打席はあわやHR)狙っていたわけではないが、たまたま真ん中ら辺に来たから。(HRを)狙って打てるバッターではないので、結果として打てれば良い。(ボールによって長打短打打ちわけているか?)特に意識はしてません。来た球に合わせて、なるべく逆らわずに。(明大戦について)次は絶対に負けられないので、2週間死ぬ気でやってきたいと思います。
●比嘉寿光
(感想は)試合内容はよかったし、勝ったからよし。(盗塁が決まりましたが)2アウトだったから狙ってた。(サインじゃなくて)単独でいった。(今季なかなか打てないが打撃の対策は)二週間あるのでとにかく打ちこんで勝てるように。(明大戦に向けて)明治には負けられない。2連勝して優勝を決めたい。
●武内晋一
(今日は適時打1本)前(6回好機に凡退)があまりに悪すぎたので何とか打ちたかった。1本出てよかったです。(明大戦にむけて)とりあえずここのところ バッターが打ってないので、2週間調整して打てるように。
●由田慎太郎
(2安打4打点)今日はチャンスで回って来る事が多かったですけど半分ぐらいしか打ててないんで…。打ち損じありましたし。1打席目の初球打ち(3点適時二塁打)は変化球に球種をしぼって狙っていたので、狙い通りでした。2〜4打席目は甘いボールもあったんですけど、打ち損じもあったりで打てませんでした。5打席目(中前適時打)にヒットが出るのと出ないのでは全然違いましたね。(打点も2桁に。タイトル狙える位置)チャンスで回って来るし、鳥谷がよく塁に出てるんで打たなきゃいけないです。いい仕事が出来れば。明治戦は本当に山だと思っているので全力でやってチームの勝利に貢献したいです。佐藤賢には春に苦戦してるので、それなりの対策練って頑張ります。
●米田文彦
(今日は2打数2安打)良かった。昨日と合わせて5打数2安打なら十分合格点。昨日ダメだったから米田おじさん的には 少し心配だったけど、打てて良かった。 (7回のホームランもそうだがレフト方向への打球の勢いが落ちない。その秘訣は)思い切りのいいスイングができているのと、センター返しを意識できていること。センターに思い切り打ち返している意識でいるが、外角はレフトへ内角はライトへというように(投球の)コース によって打球が割れる。そのためレフト方向の打球にも勢いがある。流し打ちでは無くセンター返しの結果のホームラン。(反省点は)最終打席の甘い初球に手を出せなかったり、他の打席でも甘い球をファールにしてしまったりしていたこと。(悔しそうに)今日はあと一本ホームラン打てたね。明治戦の第一打席を見てて くれ!(タイトル意識している)いや、意識しているのはセンター返し!!
●坂本康朋
(越智は好調でした。どのようなリードを)初回に5点取ってもらったので、気分的に楽にリードできた。ボールを低めに集める事を意 識していた。春先から練習でやってきた事がちゃんとできていると思う。(秋季はバッティングの調子が良くないが)何ででしょうね?(苦笑)まだ明治・慶応戦とあるので、爆発したいです。(明治戦に向けての抱負は)春季に明大には負けているので借りを返したいです。
●島原壮太郎
(八回途中出場。先発の越智は)調子はよかった。力を抜いてよく低めに集めていたし、疲れを全然感じなかった。単調にならないようリードしました。(九回 の大谷は)投げたくてうずうずしていたと思う。球がすごく走ってました。(途中出場が多いですが)試合に勝つのが大前提。今は坂本さんで結果は出ている。ただスタメンで出たくない選手なんかいないです。
●永守賢吉
(初出場の感想は) とても緊張しました。今日出場すると監督から全く聞いていませんでした。9回裏にサードが吉澤に交代した時、ベンチの雰囲気でいきなりレフトの交代となり、びっくりした。だけどすごくうれしかった。(あと2試合あるが目標は) 個人的な活躍よりも、チームの勝利のために貢献したい。


清水好投!由田満塁で魅せる!
早大−立大1回戦(10月4日)
立 大
早 大 ×
○清水−佐竹−宮本
●小林−平田−三村−上井

<戦評>
4連勝と順調に勝利を積み重ねてきた早大。明大も偵察に訪れた一戦は思わぬ苦戦となった。 早大は2回に比嘉、武内の連打から坂本の犠飛で1点を先制したが、それ以降は立大先発の小林に抑えられ、打線が沈黙。5回、立大に連打で1点を返され追いつ かれると、7回には二死二塁から盗塁を刺そうとした坂本の悪送球で、ついに勝ち越されてしまう。追い込まれた早大が底力を見せたのは8回。代打の東山が安打で出ると、代走の前田将が二盗、田中との重盗となる三盗を決めチャンスメイク。青木の犠飛で生還し同点に追いつくと流れは早大に。その後相手エラーと由田の走者一掃となる適時二塁打でこの回計5点を入れて試合を決定づけたかに見えた。 しかし9回に登板の佐竹がぴりっとせず、3連続四死球で無死満塁としたところで宮本に交代。宮本も四球で1点を失うが後続を併殺打などで切り抜け6―4で 試合終了。苦しい試合で何とか勝利をものにした。

◆コメント
●野村監督
(最後の最後まで危なっかしい試合でした)確かにこんな苦しむとはね。ただビハインドから追いついて、勝ちをものにした粘りは評価したいと思う。(前田の足で勝ちを引き寄せたが、初球からの重盗は監督のサインか)あれはいちかばちだった。二盗の方は相手がいい球放ってたら刺されていた。重盗はサインではない。(基本的に前田の盗塁はノーサインなのか)そうですね、自分がモーション盗んだと自信がある時に行けと。
●清水大輔
(ナイスピッチでした)調子よかったです。変化球が低めに決まって。気候もよかったし。(不運な失点もありましたが)でも無死三塁で簡単にいっちゃったの もよくなかったので。(でも崩れることはなかった)今日は安定感ありました。今までで一番の安定感ですね。(なかなか援護がなかったが)打てないときもあります。今まで打ってもらったので。(降板した8回裏に逆転、すごい勝ち運!)そうですね、でも自分で運を引き込むつもりでいきます。(エースらしくなりましたね)まだまだ監督に認められていないので(笑)
●比嘉寿光
(感想は)8回までは清水が頑張ってくれた。エンジンがかかるのが遅かった。(二回に左前安打がでましたが)ここんと出てなかったのでいいボールは全て狙ってました。(守備がだいぶ安定してきましたが)打ててないので(苦笑)(明日に向けて)序盤から大量点とります!
●田中浩康
(重盗について)企業秘密です(笑)(タッチアップについて)ミスなくできてよかったです。(打撃について)良い当たりは出てるんで、調整はできている。結果が出てないだけです。
●由田慎太郎
今日は後輩に助けられました。(投手が代わった4打席目、満塁で走者一掃適時二塁打)(前の投手を)打ててなかった事もあって、思い切りいきました。明日の試合は打って勝ちたいですね!
●秋山典克
(9回表途中からの出場)終盤になったら出られるように準備していた。(苦しい展開だったが)リードを許すのはあまりないことだが、負ける気はしなかった。チームにも負ける雰囲気はなかった。(今日は打席はありませんでしたが)最近バッティングの調子は良い。明日からもあるんで頑張ります。
●前田将希
(2度目の出場。1度目との意識の違いは)(前回出場した東大戦よりも)点差が少なかったので緊張した。 (ニ盗については)スタートを失敗したが、決められたので安心した。三盗は行けたら行こうと思っていた。 (タッチアップで同点のホームを踏んで)うれしかった。フライの深さはギリギリでヒヤヒヤした。 (これからの目標)試合に出たら必ずチームに貢献できるようにしたい。
●成田晋也
(8回無死一塁で代打出場)代走の(前田)将希が盗塁するのを待ちながらのバントのサインだった。初球は様子見だったが、あのボールをストライクにされたのは痛かった。(今季の約半分が終了。ここまで振り返って調子は)いまいち。(走・攻・守では特に)攻がいまいち。
●武内晋一
序盤に点を取ってリードしたかったが、打線につながりがなかった。(完全に抑え込まれて終盤に突入)でも、負ける気はしなかった。八回は前田がよく頑張っ てくれた。個人的には、ボールが見えていると思う。明日は打線が早く点を取って投手を援護したい。
●鳥谷敬
とりあえず勝てて良かった。(優勝するためには)どうしても負けられない試合だったんで。今日は相手ピッチャーも好投していた。(自身8回の打席はどう だったか)もうただ次に継ごうと思って打席に入った。(盗塁の警戒度も高くなってきたが)今まで通り、走れる時は走るだけです。死球の影響も全くない。(最終回もハラハラ)まぁ4点差あったんで、今まで通 りやれば問題ないと思った。特に声をかけたりはしてない。
●米田文彦
(3打数0安打、少し調子が下降気味)いや、調子自体悪くはなかった。ただ飛んだコースが悪かっただけ。イチローでも3タコはあると。 (同点にされるきっかけとなった5回の左中間へのスリーベースについて)あれは取れた。守備位置を間違えていた。反省点です。(これからはどんな打撃にこだわる)ゴリ打ちでいく。一打席目はとにかくヒットを打つつもりで。
●島原壮太郎
(9回から登板した佐竹が3死四球)佐竹は調子はものすごく良かったんですけど…。それにしても(そのあとを継いだ)宮本はすごい。この間の法大戦でも同じ経験をしているし落ち着いていた。緊張していても腕がしっかり振れるのがいいところですね。
●東山和樹
(大量点の起点となるセンター前のヒット)4年間の最後に監督がチャンスをくれたから絶対打ってやろうと思った。(打った瞬間は)センターにとられるかもと思ったが落ちてくれた。(最後のシーズン、抱負は)監督からチャンスをもらったら1打席1打席ものにしていく。
●宮本賢
(今日の登板について)清水さん、佐竹さん、次に自分と聞かされていたので、準備はできていた。ノーアウト満塁という場面で登板し、緊張した。(そこで併殺に抑えました)併殺をねらっていたわけではなく、長打はだめなので低めに、という島原さんの指示通り低めに投げた結果だと思う。(大事な場面での登板が続きますが)四年生は最後のシーズンだし、チームの力になれるようがんばりたい。(今後のリーグ戦について)どんな場面で登板してもチームに貢献できるようにしたい。


宮本完璧なリリーフ!反撃を封じる
早大−法大2回戦(9月28日)
法 大
早 大 ×
○越智−宮本
●松本祥−下敷領

<戦評>
連勝を狙う早大は先発の越智が初回にソロ本塁打を浴び、追いかける立場でのスタート。しかし法大先発の松本祥もコントロールが悪く、2回裏には押し出し四球とエラーで2点を返し、すんなり逆転に成功する。
しかし5回、再び本塁打で同点にされた早大は、その裏に勝負に出る。1死二、三塁で代打の成田がスクイズ。打球は投手正面に転がったが、不意を突かれた法大の焦りを誘い成功、再度逆転。昨日に引き続き連投の宮本が法大打線を無安打に抑える好投。1点差を守り切り競った試合をものにした。

◆コメント
●野村監督
(決勝点となった成田のスクイズ)ああいうのは失敗するもんだけどね(笑)成田がよく当ててくれた。(好投の越智への代打は考えていた)ええ、前の回の死球で(ピッチング)フォームを崩していたので。宮本や大谷も用意できていたしね。それにしても宮本は低めに集めていい投球をしてくれた。
●越智大祐
(今日の調子は)ボチボチ。(変化球がよかったという印象だが)真っ直ぐが打たれている感じだったので変化球の方がいいということになった。変化球もよかった。(被本塁打2について)一本目は抜けた球、二本目は球が高かった。(失投をとらえられた)そうです。(五回降板は)監督に、2点までお願いしますと言ってあった。2点取られてたし、チャンスで打席がまわってきたので仕方ない。
●比嘉寿光
(昨日守備のミスがあったので)今日はミーティングでもしっかり守っていこうという話だった。(10四死球ながら13残塁の拙攻に)次からは投手を援護してあげたい。
●鳥谷敬
(今シーズンはよく足が目立っているが)走れる時は常に走ろうと思ってやっている。今シーズンが始まる時に、どんどん走って、打って、やってこうと思って。(シーズン記録まであと8盗塁ですね)特に意識してるわけではないが、試合で走れる場面があればどんどん走りたい。(打撃も好調)いや、まだ打ち損じが多いんで。チャンスで三振とかしてるので、そこを修正したい。
●田中浩康
勝ってよかった。相手も向かってきていた。なんとか出塁していきたい。ヒットが出なくてもフォアボールとかでしっかりやりたい。そういう攻撃になっていくと思うので。(打撃の調子は)悪くないです。
●由田慎太郎
(高校のチームメイト松本投手が先発)いつも以上にできればいいと考えてました。(実際に対戦してみ て)普通でした。(今日の試合を振り返って)ピッチャーに助けられっぱなし。まったく打線で援護できない試合でした。 (次の立大戦にむけて)ヒットを打って、うちらしい攻撃ができるようにしたいです。
●成田晋也
(同点の5回、一死2、3塁で代打出場)相手投手が左だったんで、自分の出番ではないと思っていた。直前に投手が代わったので、代打を言われたのはぎりぎりだった。(2ストライク1ボールからスクイズ)「スクイズも考えておけ」と言われてたんでビックリしなかった。(結果は内野安打。昨秋の立大2回戦以来の決勝打点に。)自分もその試合を思い出した。ナイターだったし。(今後も重要な場面での出場になるだろうが)自信を持ってやっていきたい。
●武内晋一
今日は宮本が粘った。自分が一番学年近いので声をかけていました。もう少し点を取れればよかったですけど。(チャンスで二度凡退)法政の投手は打てない感 じではなかったがランナーがいるときに上手いピッチングをされた。守備は今日はうまくいきました。
●米田文彦
(今日の結果は)チームが勝ったのは良かったが、自分の結果はあまり良くなかった。一打席目はヒットが打てたけれど、その後がだめだった。ボール球を振らないようにして、強いゴロの打球を打ちたい。 (下敷領については)別にピッチャーは普通だったが、自分のバッティングが良くなかった。 (残りのリーグ戦へ向けて)明治や慶応が後半戦にあり、これからが大事。立教も速い球を投げるいいピッチャーがいるので、速球に負けないようにバッティングをしたい。
●宮本賢
(2試合連続の登板、疲れは)緊張でわからなかった。(今日はどんな気持ちで)1点差だったので緊張したが、キャッチャーの坂本さんや内野の先輩が声をかけてくださったので落ち着いた。(リリーフとしてこころがけていることは)意識はしていない。今日は点差やバッターを気にしないで、キャッチャーを信頼して構えたミットめがけて精一杯投げた。(今日のピッチングは何点)今のところできすぎなので調子の悪い時、どれだけ抑えられるかが課題です。ピッチング練習のときも緊張感をもってやりたい。


清水、宮本のリレーで辛くも逃げ切る
早大−法大1回戦(9月27日)
早 大
法 大
○清水−宮本
●下敷領−岩浅−猪子

<戦評>
4連覇のためにはしっかり2連勝といきたい早大、今日の先発は東大戦で先発を外れたエース・清水が満を持して登板。立ち上がりこそテンポが悪かったが、尻上がりに調子を上げていく。打線は2回に満塁のチャンスから清水の適時打と相手エラーで2点を先制すると、4回には由田の本塁打、5回にはケガから復帰した青木の適時二塁打などで追加点を挙げ、6−1と法大を突き放す。
清水は5回からの4回を三者凡退に抑える好投を見せたが、9回にスタミナが切れたところを法大に攻め込まれて無死満塁。ここで早大は宮本にスイッチして逃げ切りを図るが、宮本も苦しい投球で押し出し、適時打の後には田中のエラーもあって3点を入れられてしまう。しかしここで宮本は気持ちを切らすことなく2者三振に打ち取ってゲームセット。最後はひやりとしたが逃げ切り勝利をかざった。

◆コメント
●野村監督
9回は清水で大丈夫だろうと思っていたら、足をつるアクシデントがあった。でも宮本が何とか抑えてくれた。(監督から何かアドバイスは)5点までは監督の責任だから思い切っていけ、と。清水は序盤はいまいちだったけど、尻上がりに良くなってきた。低めに球も集まって、四球もなかったのでね。(復帰した青木について)青木が帰ってきたのは大きい。彼がいると「打線」になります。
●比嘉寿光
終盤もつれたが、試合展開としては先制して中押しできたから良かった。(投手がころころ代わったが)打ちにくいということはない。技術的にはスタンバイできている。(ベストオーダーでしたが)このオーダーはしっくりくる。(最終回は)点差があったから見ていられたが、今後のいい教訓にしたい。
●鳥谷敬
(今日は、二盗を2度成功)これからも次の塁をいつも狙っていく。走れれば、次の比嘉も打ちやすいと思う。(今日は2安打、打撃の調子は)悪くはない。このままやっていけば、いい結果が残せると思う。
●田中浩康
勝ってよかった。次に頑張ります。(エラーは)緊張してました。
●由田慎太郎
(今季早くも2本塁打)たまたまです。本塁打を狙うより率を残したい。(チームとして)自分たちの野球をすれば明日も勝てると思う。今日はミスが多かったので、明日はしっかりやりたい。
●清水大輔
立ち上がりは変化球がよく、中盤から直球が走り出した(9回に突然の乱調)予想以上に体が動きすぎて、ばててしまった。左足がつった。(東大戦はベンチを外れたが)疲れがたまって、肩が痛くなりフォームを崩してしまった。今は大丈夫。(ラストシーズンの意気込みを)去る身なんで危機感をもって臨みます。
●武内晋一
(なかなか勝負してもらえませんね)四球はたまたまです。待っていてもダメなのでストライクが来たら積極的にいくようにしている。でも、今日の自分のスイングは納得できません。攻撃では相手の四球などが多かったし、もらったチャンスを生かせたと思う。でも、守備はリズムが悪く、失策が出た。そこが明日への課題。
●米田文彦
(レフト方向への打球が多かったが)センター返しを狙っていたが、アウトコースの球が多かったので結果的に(レフト方向に)流れた。(良い打球が多かったが)基本的に芯で捕らえられた。バットが良く振れている。(青木が戻ってきたが)(守備の際に)いろいろ指示を出してくれるのでありがたい。楽な気持ちで臨める。(今季もよろしくお願いします)ごひいきに!
●坂本康朋
(清水の調子は)緊張していたのか最初は真っ直ぐが全然ダメでした。変化球主体でリードしたら、後半に真っ直ぐに勢いが戻ってきた。(9回満塁にしたところで清水が降板)足がつったらしい。宮本は突然のアクシデントでマウンドに上がったが、よく抑えた。エラーの失点は不運でした。
●宮本賢
(9回ノーアウト満塁での登板でしたが)監督から清水の後は自分か大谷と言われて準備していたが、マウンドに立つとやっぱり緊張してしまった。(どのような投球を)キャッチャーのミットめがけて思いっきり投げるようにしたが、力が入りすぎた。(失点後に気持ちの整理は)本当にいっぱいいっぱいだったが、監督から5点まではいいと言われ思いっきり投げられた。(今日の出来は)自分としては勢いよく投げられたので十分。結果ではない。


今度こそ快勝!2連勝で順調なスタート
早大−東大2回戦(9月14日)
早 大 15
東 大
○佐竹−大谷−宮本
●小田−木村−大西

<戦評>
昨日はちぐはぐな攻撃を見せてしまった早大、今日は早くも一回表に無死満塁のチャンスを作ると、比嘉の左前打に続き武内、米田の犠飛で3点を先制。二回にも二連続四球から鳥谷、比嘉の連打、坂本の中前打で4点を追加。三回には二死満塁で武内が満塁本塁打を放ち、三回までに11-0と東大を大きく突き放す。終盤7回にも比嘉の適時打で1点、9回には武内の適時二塁打に続いて米田に公式戦初本塁打が飛び出し、早大の打線復活を大きく印象づけた。
投げては先発の佐竹が、五回を投げて披安打2、7奪三振と持ち味を発揮。その後は大谷が二回を1安打3奪三振、宮本が二回を4奪三振で試合を締めた。

◆コメント
●野村監督
(昨日の試合後のミーティングで話したことは) 春の打撃に戻ろうということ。バットを長く持つのに、結局当てるようなバッティングをするのなら、短く持って好球必打でいこうと。その辺を比嘉中心に伝えました。(清水がベンチ入りしてなかったが)ケガではなく、一週間前からフォームを崩してたから。今の状態なら宮本が上と判断した。(前田・伊地智など俊足の新人もいいですね)それぞれが特徴を持っているから、役割を与えて使える。(特に前田はすごいですね、の相づちに)そうそう、本当に速いでしょ?(笑)
●比嘉寿光
初回に出たのがつながった。(昨日の試合後にミーティングなどは?)ちょっとだけ。メンタル面について。今日いい試合をしようと。(今日の打撃は?)昨日の分も打たないと。調子は悪くなかった。昨日とは気持ちを切り替えた。(今季いいスタートが切れたか?)今日くらいにできるように。法政の勢いにやられないように。
●田中浩康
昨日は四年生ばかりがが活躍してたんで、今日は下級生が盛り上げようと思って。個人の打撃は悪くないです。(青木さんの欠場ということで)今までの二倍出塁しないといけない。
●由田慎太郎
(今日は4の0)駄目でした。(相手投手や試合展開に関係なく)自分が打てなかった。いいスタートを切れなかったが、これから調子を上げて行きたい。
●鳥谷敬
4連覇に向けて良いスタートになった。(今日はよくチャンスに回ってきましたが)チャンスはあったが、打ち損じがてしまった。もっともっとチャンスをものにできた。(今日は盗塁が点にうまく繋がってました)常に先の塁を狙ってやってるだけ。それで、今日はたまたま米田がうまく犠牲フライをあげたということ。
●武内晋一
(3回の満塁本塁打は)甘いスライダー。変化球を待っていたら(スライダーが)来た。自分のスイングができた結果ああいうホームランになりました。(昨日と意識の違いはあるか)基本に戻ってセンター方向に打ち返そうという意識があったので、3回の大量得点につながったと思います。(今日6打点)チャンスの場面でボールを待たずにどんどん振っていこうと。
●米田文彦
(ホームランは)狙っていなかった。前に(武内)晋一が出ていたんで後ろにつないでいこうと思っていた。あくまでも(ホームランは)ヒットの延長。(今日はセンター方向の打球が目立っていたが)センター返しは意識していた。それと、初球から攻撃的に行くようにした。(タイトルは)自分の個人的なことよりもとにかく4連覇!!そして、日本一!!
●坂本康朋
(佐竹の調子は)直球は走っていたし変化球のキレはよく、いつもどおり。(佐竹とバッテリーを組む機会は少ないように思うが)オープン戦や東伏見のブルペンを通じて意思の疎通ははかっていけた。コンビネーションは問題ない。(今日のリードは)低めを意識して投げさせた。あとはコンビネーションに気をつけた。(打撃好調)力んだりせず普通にやれば打てると思う。
●成田晋也
(第2打席は二死からセーフティバントを試みる)あれはサインだった。(雨の中での守備機会)気にならなかった。(法大戦に向けて)守備はノーミスで。バッティングでは何とかしてランナーとして出てチャンスをつくること。チャンスで回ってきたら、それをものにしたい。
●佐竹功年
(今日の調子は)全然良くありませんでした。四五回ぐらいから監督に言われて修正したんですけど。(先発のマウンドは)やっぱりいいですね、でもこだわりはありません。(大量得点の中での投球は)投げやすかったです。打たせて取るピッチングで、一つずつ確実に三つのアウトをとるようにこころがけました。(今期の目標は)四連覇して、自分の力がそれに大きく貢献したと言われるようにしたいです。あと、越智と成績を競い合って、負けないようにしたいです。
●秋山典克
今日は昨日と違い、打線につながりがあった。自身初ヒットが出たが、右投手からだったのであまり納得はしていない。右投手だったら春の選手権大会でも打っているので、やはり左投手から打ちたい。今後も自分の持ち味である積極的なバッティングをしていきたいです。
●遠藤大輔
(ラストシーズン、代打で出場)やっぱりレギュラーを取りたいです。(今日の打席)全然ダメでした。ベンチに帰ってすぐに怒られました。(目標は)まだリーグ戦でヒットを一本も打っていないので、とにかくヒットを打ちたいです。
●前田将希
(神宮は甲子園予選大会以来) 久しぶりの神宮。大学でも、ベンチ入りそして出場できてうれしかった。 (6回の2盗について)最初から狙えると思ってた。 (3盗は) 行けたら行きたいと思っていて初球から狙っていた。(今後の目標) まだ代走としてしか試合に出場できていない。(盗塁に関しては)今の状態を維持して、打席にも立てるようになりたい。
●宮本賢
今日の試合はピッチャーとして神宮初登板だったのでかなり緊張した。奪三振は意識していない。今日いい結果になったのは先輩方が声をかけてくれたおかげ。 (特に島原さん)今後の課題はフォアボールをなくすこと。同じ一年の大谷・井上はいいライバルなので負けたくない。
●伊地智裕樹
(代走に指名された時の気持ち).うれしいと同時に緊張した。(盗塁を決めて)足には自信があったので、力を発揮できてよかった(レフトの守備は)新人戦ですでにでていたので、緊張はしなかったがやはり(リーグ戦は)雰囲気が違った。これから4年間まだまだ時間があるので、もっと(チームの)力になれたらいいなと思います


初戦勝利にも早大らしさは見られず
早大−東大1回戦(9月13日)
東 大
早 大 ×
○越智
●松家−木村−松岡−大西

<戦評>
 早大打線は序盤、肩痛から復帰した東大先発・松家の荒れ球に対し、持ち前の連打でつなぐ攻撃を見せられない。2回に連続押し出しから2点を先制するものの、安打は0。そして3回には早大先発・越智が杉岡に中越え二塁打を許し、1点を返されてしまう。しかしその裏に、越智が自らのバットで2点タイムリーを叩き出し、4−1とした。
 4回以降は選手たちが暑さの中で集中力を失ってしまったのか、得点圏に走者を進めるもののダメ押し点を奪うことができない。また、田中がけん制球に飛び出してしまい憤死、武内と越智の一塁ゴロベースカバーの連携が合わずに二度も内野安打を許すなど、平凡なミスが増えてしまう。8回に由田の1号ソロ本塁打が出て、結局5−1と勝利したが、早大史上初となる4連覇に向けては攻走守すべてに課題が浮き彫りとなった。

◆コメント
●野村監督
本当に今日はひどい。春見せていたような集中力がなかった。鳥谷以外みんなに当てはまる。帰ってからミーティングです。(負傷した青木不在の中での新オーダーは)しつこさがなさすぎた。あんなに四死球をもらっているのにつながらないのでは……。
●比嘉寿光
今日はもうちょっと点が欲しかった。打線のつながりがもう1歩。(今日は5の0。打撃の調子は)悪いと言うか気持ちから空回り。明日はいけます!
●由田慎太郎
(8回のホームランは?)完璧でした、打ったのは真っ直ぐ。狙っていました。(オープン戦は欠場もあったが?)ひざの状態が良くなかった。試合が始まったので、頑張るだけです。
●鳥谷敬
(最後のシーズンを迎えて)4連覇を達成したい。(今日はよく走ってましたね)走れると思ったんで、自分の判断で。塁にいる時は一つでも先を狙っている。(ドラフトについては)まだ考え中。
●武内晋一
(とりあえず初日に1本ヒット)風のおかげです。(しかし東大戦にしては全体的に打ち込めなかったが)初戦だしもう少し取りたかった。つながるように、明日打っていきたい。(投内連携が二度ほど上手くいかなかったが…)これからもっと厳しい戦いが続くので、そんなことのないようにしないと。
●米田文彦
(初スタメン、心構えは)最初の打席で一本うとうと思っていた。(今日の結果(3打数2安打)に満足している?)でたものはでたのでよかった、とにかくどんなかたちであれヒットがでたことに満足している。とにかく結果を出したかった。(反省点は)今日は受身だった。次はやられてしまう前に攻撃的にいきたい。
●坂本康朋
今日は真っ直ぐで押すことをテーマにした。後半真っ直ぐがよくなったことでスライダーが生きた。越智の調子はまあまあ。普通にやれば打たれる投手ではない。秋は投手陣の防御率を下げ、僕も今まで以上の成績を残したい。
●成田晋也
青木がケガしたんで、その穴を埋めようと思ったがいいとこで打てなかった。(オープン戦では長打を打つなど活躍。今の打撃の調子)感じはいい。今日は甘い球をファールにしてしまった。(ラストシーズンの抱負は)とりあえずチームの優勝に貢献したい。
●越智大祐
(秋も開幕投手)昨日、自分か佐竹と言われていたから心の準備は出来ていた。(調子は)あまりよくなかった。スピードよりコントロールを意識していた。(守備の連携が上手くいっていなかったが)1歩目が出ても2歩目が出なかった。


→TOPに戻る