ソフトバンク千賀滉大投手(24)の勝率第1位がほぼ確定した。6回3失点でリードを許したまま降板したが、9回2死二塁から上林が右前同点適時打を放ち、黒星が消える幸運が転がり込んだ。13勝4敗で勝率7割6分5厘を維持し、プロ7年目で初のタイトルをほぼ手中に収めると、ベンチで笑顔を振りまき、チームメート1人1人に頭を下げて感謝の思いを伝えた。

 「自分自身は情けないピッチングだったが、みんながつないで1点を取ってくれた。(9回)2死になって(ダメかと)ちょっと思ったが、走者がいるところで(上林)誠知が本当によく打ってくれた。感謝のひと言。ありがたい気持ち」

 これで目標としていた規定投球回にも2年連続で到達。「1年間やってきて、規定が1つ取れたことと、(黒星がつく寸前で)ないと思っていたタイトルが手元にいきなり来て、うれしい気持ちはもちろん、不思議な感じ」と、笑みを浮かべた。

 黒星を消す一打を放った上林には何かプレゼントをする考えだ。「誠知と話し合います」とうれしそうだった。【福岡吉央】