今季限りで現役を引退するロッテ大隣憲司投手(33)が、古巣ソフトバンク戦に先発した。

打者1人限りの“引退登板”で上林と対戦。1球目は137キロの外角ボール球。2球目の137キロ直球を右前安打とされた。前日に宣言していた通りの「ストレートで真剣勝負」だった。

2番手の酒居にバトンタッチし、笑顔で場内にお辞儀。ロッテ井口監督、ソフトバンク工藤監督から花束を受け取ってベンチに戻った後も笑顔が見受けられた。

最後の登板を終え「僕自身もホッとしています。けど試合展開がこう(初回4失点に)なってしまったので。酒居にはランナーを残して難しい状況でいかせてしまったので、何とか1アウト取れれば良かったんですけどね。これで本当に現役最後なんだなぁと、福岡に入ってからは特にそう思っていたので。現役が終わるんだという気持ちでいっぱいなのと、気持ちよく打たれたのですっきりしているというか、そういった感じです。球場全体が応援してくれている感じがして最後、ヤフー(ヤフオクドーム)で終われて良かったなと思いました」とすがすがしい表情だった。