楽天の新入団会見が22日、仙台市内のホテルで行われ、ドラフトで指名された全10選手(育成含む)が決意表明した。ドラフト3位の引地秀一郎投手(18=倉敷商)は、憧れるヤンキース田中将大投手(30)の背中を追い「シュー君」の愛称を願った。今日23日の感謝祭(楽天生命パーク宮城)でファンにお披露目される。

シュー君はマー君を超える? 3位引地は壮大な目標を掲げた。「田中将大さんが開幕24連勝したので、開幕25連勝できるように」。13年に達成され、メジャーを含めた日米最長連勝記録の金字塔。楽天OBで現ヤンキースのエースに追い付け追い越せと、自らに高いハードルを課した。

188センチの長身右腕は、もう1人の楽天OBにも活躍を誓った。監督と球団副会長を務め、今年1月に亡くなった星野仙一氏と同じ倉敷商(岡山)で甲子園を目指した。アピールポイントを聞かれ「星野大先輩のように、強い気持ちで打者に向かっていく。武器のストレートはまだ伸びていくと思います」。150キロ超の直球で真っ向勝負が身上。そのスタイルで「比較されるのはうれしい。『星野2世』と呼ばれることが多いので、いずれ『球界のエースは引地』と呼ばれるように。それが星野さんへの恩返しにもなる」と、「燃える男」の系譜を継ぐ。

愛称は「田中さんが『マー君』だったので、自分は『シュー君』で」と、名の「秀一郎」からリクエスト。「まだコントロールも切れも1軍レベルに達してないが、鍛えて開幕25連勝できるボールを投げていきたい」と、青雲の志に燃えていた。【中島正好】