オリックス西村監督が、先発投手陣の今季目標として「最低7回」を掲げた。昨季は中継ぎ陣の奮闘もあり、チーム防御率は12球団トップの3・69。一方で完投数は両リーグ通じて最少タイの「2」。「僕的には先発陣には『最低7回』。これは先発として投げてもらいたい」と厳命した。

今季完投した投手は30試合に登板し7勝した山岡と、18試合で4勝のディクソンの2人のみ。完投が少なかった要因として西村監督は「スタミナもそうですけど、無駄な四球も今年は多かった。少しでも球数を減らしていかないと最低7回には届かない。5回で100球を超すことが結構あった」と語った。

先発の柱だった金子、西が抜け、現時点でエースは不在。指揮官は「みんなにチャンスがある。2人抜けたことによって、誰かがそこを勝ち取っていかないといけない。選手には競争をやっていってもらいたい」。開幕投手も白紙の中、激しいポジション争いが繰り広げられる。【古財稜明】