3年目の中日笠原祥太郎投手(24)が、初の開幕投手を決定づけた。楽天戦(静岡)で先発し、3回1安打無失点。「今日は逆球も多く、カーブ、チェンジアップも浮いていた」と語ったように高めに浮くシーンもあった中で、球速110キロ未満のカーブや宝刀チェンジアップを要所で決めた。三振も5つ奪った。「緩急で抑えられて良かった。(シーズン中も)こんな流れで試合に入っていければ」と満足げに振り返った。

与田監督は開幕投手について「時が来たらお話しします」と明言しなかったが、笠原は3試合連続無失点で、連続無失点イニングも13回2/3に。与田竜の開幕投手を託されることが決定的になった。

阿波野投手コーチが「今回は(開幕までの)最後の屋外球場での試合だったから。次はナゴヤドームで調整する」と語るなど、この日のマウンドも横浜スタジアムで行われる29日DeNA戦を見据えていることをうかがわせる。次回は22日の楽天とのオープン戦(ナゴヤドーム)で最終調整し、中6日で大舞台に向かうことになる。

笠原は「まだ言われてないので。(言われたら)意識せず、143試合の1試合として投げたい」。与田竜の戦いの先陣に、若き左腕が立つ。【伊東大介】