最下位オリックスは今季2度目の「御前試合」も勝利で飾れなかった。先発アルバースが6回1失点と好投しながら、打線が援護できず3連敗。

6回は無死一、二塁でメネセスの適時二塁打で1点先制し、なおも無死二、三塁から伏見、西野、後藤が凡退した。西村監督は「無死二、三塁をなんとかしないと投手も苦しくなる。まだまだ弱さがある」と頭を悩ませた。

社業の都合で試合途中から観戦に訪れた宮内オーナーも6回の攻撃を「あそこで点が入らないとね。アルバースを勝利投手にしてあげたかったですなあ」と残念がった。今季はここまで足を使った野球が浸透しつつあるが「ランナー出ないと足を使えないもんね」と苦笑いするしかなかった。

最下位にも総帥は「まだ始まったばかりですから。どう立て直すかですね」とファイティングポーズを作ったが、ドームの去り際には「今日は無理をしてきたんだけどね」と寂しそうにこぼした。