新型コロナウイルスの感染が相次いでいる東京都の豊洲市場は20日、場内での勤務者(都外在住者含む)の感染者を累計114人と公表した。16日までの累計は76人だった。市場は16日から市場に出入りする480社を対象に自主検査を実施しており、16日には16人(受検者233人)、17日に6人(同294人)が判明。他に市場の自主検査とは別の検査で20日までに16人が感染が確認された。市場では「感染経路がはっきりしていないため市場はクラスターの現場ではない」としている。

自主検査は480社を対象に11月末まで実施され、総数がはっきりしないアルバイトも対象とするため、市場では「最終的には検査を受ける人は3000~4000人の間になると見積もっています」と答えた。

市場では、クラスターとは認識していないが、市場関係者に感染者が続発していることについては危機感を持っている。市場広報担当は「手指の消毒、飛沫(ひまつ)が飛ばさな咳エチケットなどは今までどおり励行してもらい、マスクのちゃんとした着用法を場内を回って指導している。特にアゴまでさげたり、鼻を隠さないマスクの付け方に関しては(是正を)徹底的に呼びかけて行く」と話していた。【寺沢卓】