左肩痛からの復活を目指すソフトバンク和田毅投手(38)が、1軍復帰へ前進した。

14日、ウエスタン・リーグ阪神戦(タマホームスタジアム筑後)で、故障後最長の5回2/3を投げ1失点(自責0)。「投げることに関して体に問題はない。調子がよくない中で何とかという投球ができた。肩の感じはよかった。これで明日、何ともなければひとつ階段を上った。準備としては手応えを感じられる」と振り返った。

球数80球を想定した一戦で、5回まで71球で無失点だったため、6回も続投。この回先頭の熊谷のゴロを遊撃川瀬が失策。1死二、三塁から育成藤谷に右犠飛で1点を失ったところで交代した。「最後は(失策した)川瀬をカバーできなかった。内野ゴロを打たせたかったがツーシームが高くなってしまった」と犠飛を悔やんだ。

変化球が高かったが、最速138キロの直球はキレがあり、低めに決まっていた。今季初登板の4月3日ウエスタン・リーグ、オリックス戦が18年5月19日の2軍戦以来、319日ぶりの実戦登板だった。そこから5試合球数も28→40→59→37→81と大幅に増えた。「次は100球はいけると思う」。敗戦投手となり2敗目も収穫は多い。2年ぶりの1軍へ、道が開けてきた。【石橋隆雄】