ファンの記憶に残るあの瞬間が見られる。楽天は13年に球団創設初の日本一に導いた田中将大投手(32)の8年ぶり復帰を祝い、23日から仙台駅に隣接するJR仙台イーストゲートビルで、「おかえり!田中将大選手記念パネル展&がんばろう東北展」を開催中だ。田中将の06年入団から日本球界復帰までの写真などが飾られている。展示は入場無料で4月25日まで行われる。

一目見ようと会場を訪れた仙台市在住の蛯名優花さん(21)は「(田中将が)戻ってくれるとは思っていなかったので、本当に戻ってくれたんだな」とエースの復帰を実感した。日本一の瞬間はテレビ観戦し、それから楽天ファンに。当時の記憶も鮮明に覚えており、「今年は優勝してほしいです」と8年ぶりの歓喜を待ち望んだ。

開幕2戦目の観戦前に茨城・結城市から来場した谷田貴志さん(48)は「優勝の原動力になってくれたら」と期待を寄せた。しかし田中将は27日に今季初先発が予定されたが、前日26日に右足のヒラメ筋損傷が発表され登板を回避。谷田さんは「生で見られなかったのは残念」と落胆したが「去年は涌井選手が最多勝を取った。今年のチームの勝ち頭になってほしい」。息子の一悟君(7)も「完封勝利をやってほしい!」と、早い登板機会を心待ちにした。【相沢孔志】