阪神が快勝し、リーグ優勝に向け大きく前進した。

ドラフト4位の前川右京外野手(19)がプロ初の3安打。まずは初回、1死二塁から先制の左翼線適時二塁打を放った。3回に同点とされたが、直後の4回に右翼線二塁打で出塁し、チャンスメーク。続くロドリゲスが適時左前打を放ち、ホームを踏んだ。さらに、4点リードの7回先頭では、中崎から左前打を放った。

投げては2番手岩田将貴投手(24)の好投が光った。1点リードの4回に先発村上が連打を浴び1死満塁となったところで登板。代打・正随、前川を抑え最大のピンチをしのぎ、1回2/3無安打無失点。岩田、岡留、尾仲、斎藤、小林の中継ぎ陣が無失点で抑えた。

この日に阪神が2年連続18度目のリーグ優勝となるかは、午後6時開始のソフトバンク-中日戦の結果次第。ソフトバンクが引き分け以下で頂点をつかむ。

平田勝男監督(63)は以下の通り。

 ◇    ◇   

-前川はプロ初3安打

「大したもんだ。やっぱり初球から振っていく姿勢、アグレッシブ。追い込まれたら食らいついたのはイチローだよ。あのワンバウンドになりそうな球をレフト前に打ったのは見事だ。けん制でアウトになったけど、勉強。今日は前川が、2点目で帰ってきたのも大きかった。初回の先制を取ることで主導権を握れたところの先制のタイムリー、勝負強さ、出塁。二塁打もそう。ますます楽しみになってきたね」

-前川は気持ちでみせるプレーが魅力

「彼は表にそういうファイトが出るタイプなので、内に秘めた闘志がある。だからすごくアグレッシブさを感じさせるわね」

-ロドリゲスは好調

「何回も言うけど、こうやって結果を出すことによって、来年もまた契約してもらえる可能性も出てくる。1軍でやりたいという気持ちが伝わるよ。食らいついていくやん。すごくハングリーさは出てるわな」

-CSに昇格するチャンスも

「ロドリゲスに限らず、みんなまだクライマックスのチャンスもある。来年シーズンのことを考えるのはまだ。今、1軍はクライマックス、日本シリーズの可能性もあるし、ファームの選手たちの意気込みも非常にもうずーっと伝わる」

-岩田も満塁のピンチで好投

「今日のポイントは岩田。ちょっと支配下になって、守りに入って抑えなきゃというところが出ていたけど、『そんな選手じゃない』ってハッパかけた。3桁の頃の『支配下になろうとしていた頃を思い出せ』と。やっぱり投げっぷりがよくなってきている。ボールに乗り移って魂が腕振って投げないと。まだそこの域じゃないねん。やっぱり支配下になって結果を出そうとして、わかんねん。今日は見事な1回2/3だった」

-ソフトバンク戦の結果次第では連覇が決まる

「それは結果次第だけど、とにかくあと2試合。結果はどうなるかわからないけど、今の姿勢をずっと続けてくれているのは本当に素晴らしい。中堅なんておらん。若手ばっかりや。君らと一緒や」

 

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