西武武隈祥太投手(32)が現役引退を発表した。今季のシーズン最終戦となる2日の日本ハム戦のセレモニアルピッチに登場。「この15年の野球人生を終わらせたいと思います。15年間、本当に応援ありがとうございました」。ユニホームを脱ぐことを表明した。

突然の発表にどよめき、ねぎらいの拍手が起こる中、武隈は笑顔でマウンドへ。現役“最後”の1球を投じた。捕手は増田が務め、右打席には高橋が立った。その投球は増田が捕れないほど高めに浮く大暴投となったが、晴れ晴れとした表情でマウンドを降りた。涙はなかった。ベンチの前でナインとハイタッチし、15年のプロ生活に別れを告げた。

3月に肩を痛め、今季は1軍登板がなかった。「これまでも痛みに耐えて頑張ってきましたが、今回は治るという光を見つけられなかったので引退を決意しました」と決断の理由を説明した。

旭川工から07年高校生ドラフト4巡目で入団。主に中継ぎとして活躍した。通算成績は365試合で21勝15敗1セーブ、68ホールド、防御率3・82だった。

「これからも、埼玉西武ライオンズの応援をよろしくお願いします。ファンの皆さまへはサンクスフェスタの場をお借りして、感謝の言葉をお伝えさせていただきます」とコメントした。

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