日本ハムが2日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で最速153キロを誇る日本海・石川・トラビエソ・ジュニア投手(20)の入団テストを実施した。新庄監督や稲葉GMらも見守る中、実戦形式で投球。有薗と阪口を相手に5打席ずつ、計37球を投げて安打性の当たりは1本。この日の最速は137キロだったが、チェンジアップやスライダー、来日後に覚えたフォークも披露したトラビエソは「レベルが高いところで野球がやりたい」と、アピールした。

キューバリーグで昨季は新人王、今季はMVPを獲得した右腕は今夏に石川へ加入。10月中旬に台湾で行われたU23W杯ではキューバ代表として参加し、2試合に登板して計6イニングを投げた。約2週間ぶりの投球だったこともあり、現在のコンディションは「マックスの状態ではない」と説明したが、NPB入りへ向けて「特にファイターズのユニホームの色が気に入っていて、来年はファイターズに入れるように、もっと頑張りたい」と、意欲的に話した。

稲葉GMは「まだ粗削りなところがある。ここからどうなるかも含めて検討して決めたい」と説明。20歳の若き右腕の将来性も見極めながら、合否を判断する見通しだ。【木下大輔】