西武与座海人投手（27）は3倍となる大幅アップも、財布のひもは緩まないようだった。
11月30日、埼玉・所沢市内の球団事務所で、契約を更改。2200万円アップの3300万円でサイン。「評価していただけた。素直にうれしかった」と笑顔だった。
サブマリン右腕は今季、10勝7敗、防御率2・88。初の2ケタ勝利で侍ジャパンにも選出された。プロ入り後、トミー・ジョン手術を経験するなど苦労も重ねたが、5年目でようやく花開いた。大幅な年俸アップにも、ご褒美は控えめなよう。内海2軍投手コーチからも「まだ高い買い物はやめておけ」と言われたという。「妻と一緒にゆっくりできる時間、温泉とかを計画してます」。まずは支えてくれた家族のために使いながら、浪費は控える。
もちろん1年だけのブレークに終わるつもりはない。球団からの期待も大きい。渡辺GMからは「あと2つ、3つ勝てた」と高い評価と同時に高い次元も求められた。与座は「今年の成績を超えないと、その先はない。すべて数字で超えていけるように頑張っていきたい」。今季は終盤に調子を崩したのも反省点。オフは少ない力でボールに力が伝わる投球フォームを模索する。さらなる飛躍を目指していく。（金額は推定）
