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斎藤がトーリ新監督の手紙に感激

ノックを受けながら驚いた表情を見せるドジャース斎藤(撮影・渦原淳)
ノックを受けながら驚いた表情を見せるドジャース斎藤(撮影・渦原淳)

 君の成功を祈る-。ドジャース斎藤隆投手(37)が15日、名将からの直筆メッセージに感激した。年が明けてジョー・トーリ新監督(67=前ヤンキース)から手紙が届いたことを明かし、人望あふれる文面にメジャー3年目の決意を強くした。

 「(監督からの手紙は)初めてでうれしかった。心の温かい人だとは聞いていたけど、監督の気配りは励みになる。たまらないです」。新年を本拠地ロサンゼルスで過ごし、帰国後、横浜市の自宅ポストにエアメールが入っていた。あいさつ程度しか面識のないトーリ新監督からの直筆手紙だった。「キャンプで会えることが楽しみで、僕の成功も祈ってくれた。家族にもよろしく伝えてくれ、という内容でした」。苦手な英文を一語一句を頭に刻みながら、丹念に読み返した。

 史上10人目の2000勝を達成した同監督は、ヤンキース松井も慕うように「情」の人。接する機会が多かった日本人選手への良き理解者として知られる。「体制が変わって不安の方が大きかった」という斎藤も、手紙で距離感が縮まったのを感じている。「きっかけができた。『手紙ありがとう』と入っていけるから、コミュニケーションを取りやすい」と人柄の一端に触れたことで、すっかり心酔していた。

 メジャー3年目に向けた自主トレは、自他共に認めるハードメニュー。この日から名古屋市内でミニキャンプを張り、走り込み中心で下半身をいじめている。昨年は同時期に右ふくらはぎを痛めて出遅れたが、「ここをクリアしないと1年間を乗り切る感触をつかめない。守りに入らず、これで壊れたら1年間ダメくらいな覚悟で」とペースは落とさない。新監督の期待を裏切らないためにも「2008年をもっといいシーズンにしたいから」と準備に抜かりはなかった。【中島正好】

[2008年1月16日9時35分 紙面から]

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