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松井手術した右ひざ考え2月初めに渡米

 背水のシーズンを迎えるヤンキース松井秀喜外野手(33)が、例年より早いキャンプ地入りを決めた。26日、都内で取材に応じ「例年より早く、2月初めに渡米します。もちろん(手術した)右ひざのことを考えてです」と語った。主治医の診察を受けるためニューヨークに2、3日滞在した後、キャンプ地のフロリダ州タンパへ移動。暖かい地でトレーニングのペースを上げていく。例年より1週間から10日ほど早い日程となる。

 現在はトレーニングジムなどで練習を行っており、ランニングでも右ひざをかばわずに走れるようになった。屋外でのフリー打撃は始めていないが「自宅での素振りには力が入ってきた。七、八分ほど? そうだね。かなり強くスイングしても(右ひざは)痛まない」と、好感触をつかんでいる。日米メディアでレギュラー危機が報道されているが、松井は「自分としては、しっかり準備してキャンプに臨むだけ」と、慌てることもなく着実にステップを踏んでいる。

 不安ばかりではない。昨季の終盤はひざ痛の影響で成績が落ちたものの、7月には13本塁打、打率3割4分5厘、28打点と打ちまくった。この結果を、松井は単なる好調ととらえていない。「あれは技術的な裏付けがあるもの。(大リーグでも)こういうことも十分に可能だと、自分に分からせる意味でも非常によかった。今後のメジャー生活の中ではね」。厳しい状況に置かれながらも、したたかに巻き返しを期している。【飯島智則】

[2008年1月27日9時32分 紙面から]

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