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前田トライアウトで7球団「合格」

メジャー関係者らが見守る中、前田ははつらつとした投球を披露(撮影・四竈衛)
メジャー関係者らが見守る中、前田ははつらつとした投球を披露(撮影・四竈衛)

 【サプライズ(米アリゾナ州)28日(日本時間29日)=四竈衛】巨人を退団しメジャー挑戦を目指す前田幸長投手(37)が、同地にあるレンジャーズの練習施設でトライアウトを受けた。レ軍、ブルージェイズ、カブス、ロッキーズ、ブルワーズ、オリオールズ、パドレスと7球団のスカウトが視察。レ軍をはじめ、ロ軍など数球団が獲得に興味を示すなど、ベテランの挑戦がいよいよ現実味を帯びてきた。

 今季でプロ20年目を迎えるベテラン前田は、初々しいまでの表情で公開練習をこなした。ブルペンでは41球。上手、横手とヒジの高さを変えながら、ナックルカーブなど持ち球すべてを投げ分けた。前田は「最初は少し緊張したけど、楽しかった。こんなにいい施設で投げられて気分も良かったし、ちょっと幸せです。1回しかない野球人生なら、夢を見てもいいんじゃないかと思ってね」と笑顔で振り返った。

 この日の最速は約130キロ。それでも、多彩な変化球に見守った各メジャー球団のスカウトは「合格」で一致していた。各球団とも先発、中継ぎ左腕は手薄な状況で、ロッキーズのマイク・ポール氏は「スライダーがいいし、彼はどう投げるべきかを知っている。投手は常に必要だからね」と評価した。

 イチロー、石井一、桑田らとも親しく、日本通で知られるレンジャーズのジム・コルボーン氏も「彼が米国でプレーするチャンスは増えたと思う。私も(フロントに獲得を)強く推薦したい。おそらく他球団と競争になるだろう」と、獲得へ積極的な姿勢だった。

 今後は各球団のオファー次第だが、30日にはとんぼ返りで帰国。「果報は、寝ずに起きて待ちます」と吉報を待つ。裸一貫でのメジャー挑戦。その前途を予感させるように、前日までの雨から一転、アリゾナの上空には雲間から暖かい光が差していた。

[2008年1月30日8時51分 紙面から]

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