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MLBプレーオフ2007


プレーオフ出場チーム

アメリカン・リーグ

レッドソックス
東地区1位、96勝66敗

 開幕から独走で地区優勝を果たした。松坂、ベケット、ウェークフィールド、シリングの先発陣に、岡島、ガニエ、パペルボンと強力なブルペンで、ライバル・ヤンキースの地区10連覇を阻止した。打線もオルティス、ラミレスの大砲2門にローウェル、ユーキリス、ペドロイアらがうまく絡みバランスが取れた。もちろん狙うは3年ぶりのワールドチャンピオンである。

 18年までに「世界一」5回の名門だったが、19年オフにベーブ・ルースをヤンキースに放出すると、それ以降、世界一に縁がなく、「バンビーノの呪い」と呼ばれた。が、2004年、3連敗からの4連勝で、ヤンキースを倒しリーグ優勝。その勢いで無傷の4連勝でカージナルスを下し、86年ぶり6度目のワールドチャンピオンになった。最後の4割打者、テッド・ウイリアムスら多くの名選手輩出している伝統あるチームだ。
 本拠地は1912年設立のメジャー最古の球場、フェンウェイパーク(天然芝)。

インディアンス
中地区1位、96勝66敗

 前評判はけっして高くなかったがタイガース、ツインズといった強豪に競り勝った。

 投手陣はエースのサバシア、急成長した24歳のカルモナ、ベテランのバードの先発3本柱が安定。クローザーはボロースキが務める。打線は長距離打者がそろっている。サイズモア、ペラルタはまだ25歳の若さ。いずれはメジャーを代表する選手になるはずだ。

 1901年、ア・リーグ創設時に加盟。20年にワールドシリーズを初制覇した。48年に2度目の世界一に輝いた以降、長い低迷期に入り、映画「メジャーリーグ」の題材にも使われた。ニックネームは1915年に、地元新聞社がチーム名を募集し「インディアンス」となる。過去地区優勝6回、Wシリーズ制覇2回。エリック・ウェッジ監督は02年オフ、34歳の若さで就任。自ら若手を育て5年目で初のプレーオフ進出を決めた。
 本拠地はジェイコブスフィールド(天然芝)。

エンゼルス
西地区1位、94勝68敗

 就任8人目のソーシア監督のもと、ち密でスキのない野球で、2年ぶり6回目の地区優勝を果たした。投手陣はラッキーとエスコバルの先発コンビが強力。そしてクローザーにはKロッドことF・ロドリゲスがいる。打線は主砲のゲレロが中心。本塁打よりも足を使った機動力野球で接戦に強い。

 1961年のア・リーグ拡張でロサンゼルス・エンゼルスとして誕生。初代オーナーのジーン・オートリーはカウボーイ俳優で、背番号26はチームの永久欠番。65年からカリフォルニア・エンゼルスとなり、ウォルト・ディズニー社がオーナーとなった97年からアナハイム・エンゼルス。03年5月にモレノ氏にオーナー変更。04年は18年ぶりに地区優勝。05年球団名をロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムと変更しリーグ準優勝。過去地区優勝5回、Wシリーズ制覇1回。
 本拠地はエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム(天然芝)。

ヤンキース
ワイルドカード(東地区2位、94勝68敗)

 首位レッドソックスに最大14・5ゲームも離され、最下位に低迷した序盤から、奇跡的に息を吹き返した。後半戦、破竹の勢いで勝ちまくった。原動力はメジャーNO・1のタレントを揃えた攻撃陣の復調、そして投手陣に若い戦力が出てきたことだ。もちろん短期決戦のポストシーズンゲームだけに不安は多い。先発陣で頼りになるのは王建民のみ。ただクレメンス、ペティット、ムシーナの3人には経験という目に見えない力がある。攻撃陣もしかり。10年連続地区優勝は逃したが、出るところに出れば、ワールドチャンピオンの最有力候補になるのは間違いない。目指すはもちろん、2000年以来遠ざかっている世界一の座だ。

 いわずとしれたメジャーNO・1の名門チーム。1901年、ボルティモア・オリオールズとして誕生。03年にニューヨークに移転し、ハイランダーズとなる。13年、ヤンキースに改名した。過去26回の世界一、リーグ優勝39回はともにメジャー最高だ。
 本拠地はヤンキースタジアム(天然芝)。

ナショナル・リーグ

フィリーズ
東地区1位、89勝73敗

 過去2シーズン、あと一歩のところでプレーオフ進出を逃したが、今季は162試合目で14年ぶりの地区優勝を果たした。V候補筆頭で終盤まで首位を走ったメッツを逆転した底力は相当なものだ。打線は長距離ヒッターのハワードが中心。投手陣も強力だ。シーズン途中で加入した井口資仁内野手は代打での出場が濃厚。勝負強さを見せてほしいものだ。チャーリー・マニエル監督は近鉄などで活躍。「赤鬼」の異名を取った強打者だった。

 1883年、マサチューセッツ州ウォーセスタの球団を買収、フィリーズとなる。球団名の由来は、フィラデルフィア市民が「フィリー」と呼ばれているため。120年以上の歴史を誇るが、ワールドシリーズ制覇は1980年の1度だけ。りーグ優勝5回、地区優勝6回で、80年にはピート・ローズが活躍。
 本拠地はシチズンズバンクパーク(天然芝)。

カブス
中地区1位、85勝77敗

 序盤はチーム内でトラブルがあったりと、下位に低迷したが、中盤から地力を発揮し、昨季最下位から4年ぶりの地区優勝を果たした。打線は移籍1年目のソリアーノが引っ張る。投手陣はエースのザンブラノ、左腕リリーが中心だ。オフの大型補強が実を結び、ピネラ監督の采配も冴えた。昨季最下位から息を吹き返した古豪が久々にプレーオフを沸かせそうだ。

 1876年、ナ・リーグ創設時から存在。メジャーで唯一、本拠地を移転していない。当初はホワイトストッキングス、コルツ、オーファンズなどと呼ばれ、1907年にカブスとなる。カブスは「小グマ」の意味。地元紙の公募で選ばれる。

 1907年~08年とワールドシリーズを制覇して以来、Wシリーズから見放されている。リーグ優勝16回、地区優勝3回。20年代後半からメジャー記録の190打点をマークしたハック・ウィルソンが活躍。アーニー・バンクス、ライン・サンドバーグら名選手を輩出した。
 本拠地はリグリーフィールド(天然芝)。

ダイヤモンドバックス
西地区1位、90勝72敗

 シーズン前の下馬評を覆し、昨季4位から見事に3回目の地区優勝を果たした。原動力は伸び盛りの若手選手たちの活躍だ。

 投手陣は28歳のウェブが中心。昨季サイ・ヤング賞を獲得した右腕の実力を今季も見せつけた。ベテランのジョンソンが故障で途中リタイアしたが、エースの働きを見せた。抑えはバルバルデ。攻撃陣は24歳コンビのヤング、ドルーが成長し、得点力がアップした。

 99年に史上最速となる2年目で地区優勝。01年には史上最速の創設4年目でワールドシリーズを制し、ランディ・ジョンソン、カート・シリングの両エースがMVPを分け合った。02年は主力選手のケガなどで地区シリーズ3連敗。04年はメジャーワーストとなるシーズン111敗を喫し地区最下位。05年は2位、昨年は76勝86敗でロッキーズと同率の地区最下位。
 本拠地のチェースフィールド(天然芝)は開閉屋根付き。

ロッキーズ
ワイルドカード(西地区2位、90勝73敗)
 

パドレスとのワンゲームプレーオフを劇的な逆転サヨナラ勝ちで制し、1995年以来12年ぶりにプレーオフ進出を決めた。持ち味は何といっても強力な打線。1番松井、2番トゥロウィッキー、3番ホリデー、4番ヘルトン、5番ホープと続く打線は破壊力抜群。1600メートルの高地にあり打球が良く飛ぶと言われる本拠地のクアーズフィールドでの試合ではさらに威力を増す。課題は投手陣だが、チームに勢いがあり、台風の目になりそうだ。

 1993年、フロリダ・マーリンズとともに、ナ・リーグ球団拡張で誕生。チーム名はデンバーの象徴である「ロッキー山脈」にちなんで命名。クリント・ハードル監督は今年6年目。
 本拠地はクアーズフィールド(天然芝)。



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