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ヤクルト新外国人は「韓国の高津」

 ヤクルトが新外国人として韓国の林昌勇投手(31=サムスン)を獲得することが1日、明らかになった。林の代理人ユヒョン氏と交渉を重ね、条件面で合意に達したもよう。近日中にも契約する運びだ。

 石井一がFAで西武に移籍し、グライシンガーとの残留交渉も難航。右ひじ手術からの復活を期すゴンザレスも不安があり、高田新監督から「外国人野手は枠内に収まる人数で十分だけど、投手は少し余分にほしい」と外国人投手の獲得を要請されていた。

 林は右サイドスローから150キロ近い速球を投げ込む本格派で、韓国代表としてもシドニー五輪やアテネ五輪予選で活躍している。先発も抑えもできることで評価が高く、巨人やソフトバンク、楽天が獲得に動いたこともあった。球界関係者は「高津みたいなタイプの投手」と説明した。

 04年に楽天が獲得に動いた際には2年4億円(推定金額)と高額だった。韓国時代には年俸の安さに怒った母親が、球団に乗り込む事件まで起こしたが、今回は年俸に関係なく、日本でプレーしたいという意向が強いという。05年に右ひじの手術を受けた後、全盛期のスピードとキレを取り戻してはいないが、100勝100セーブを達成した経験があり、ヤクルトが白羽の矢を立てた。

[2007年12月2日8時26分 紙面から]

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