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パウエル代理人が「二重契約」に猛反発
【フェニックス(米アリゾナ州)1月30日(日本時間1月31日)=四竈衛】オリックスとソフトバンクのパウエル契約問題は、泥沼の様相を呈してきた。ジェレミー・パウエル投手(31)の代理人クレイグ・ランディス氏(49)が取材に応じ、両球団との「二重契約」について猛反論した。オリックスが主張する統一契約書コピーのサインは、パウエル本人に「ビザ申請のための書類」としてファクス送付されたと説明。「英語での正式契約書にはサインしていない」と主張し、ソフトバンクとの契約が正当であると訴えた。一方、オリックスは「逃げ口上」と激怒した。
パウエル契約問題で1月30日にパ・リーグ連盟が両球団を事情聴取し、「二重契約」と判断した。パウエルの代理人ランディス氏はこの日、日刊スポーツの取材に応じ、パ連盟が示した両球団の契約が「有効」の見解に真っ向から反論した。「確かにオリックスとは真剣な交渉を行い、(合意に)近づいたが、最終的にお互いにYes、Noの答えにはいたっていない」と強調した。
同氏の言い分では、条件提示など具体的な交渉で進展を見せたものの、契約年数で平行線をたどったという。そんな状況の中でソフトバンクとの交渉がまとまり正式契約を結んだ。つまりオリックスとは「正式契約を交わしていない」というのが、同氏の主張だった。
オリックスが公開した「統一契約書」のコピーは、日本語で書かれた2ページの文書。本来、代理人を通されるべきものだが、パウエル本人の自宅にファクスで送信され、「ビザを申請するためのものと説明された」と強調。2月1日のキャンプインに期限が迫っているパウエルがサインしたものだという。
同氏は「オリックス側が金額などを記した文書を送ってきたことはない。パウエルがサインしたファクス書類は、ビザ申請のためのものと言われた。正式な契約書なら少なくとも郵送で送るべきもので、実際にソフトバンクは渡米して持参してきた。もしオリックスが、金額などを記した英語の正式契約書のサインを持っているのなら、我々に見せてほしいよ」と強く訴えた。
ただ日本語の契約書とはいえ、オリックスが送付した書類にサインしたパウエル側に疑問は残る。今回の「二重契約」問題は、双方の言葉の行き違い、契約の手順を含め、パウエル側とオリックスとの間に見解の相違があったようだ。現時点ではパ連盟が両球団に善後策を協議するよう指示を出したが、オリックス、ソフトバンクの両球団に、パウエル側と3者の言い分が分かれたのは明らか。客観的に判断できる第3者が介入しない限りは着地点は不透明なままで、泥沼化の様相だ。
今日1日には12球団が一斉にキャンプインするが、2球団は先発ローテ候補の戦力が宙に浮いたままキャンプに突入する事態となった。
[2008年2月1日9時19分 紙面から]
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