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プロ野球2008年度契約更改
内海倍増8400万円でサイン
- 契約更改交渉を終え会見する内海(撮影・水谷安孝)
年俸交渉で保留していた巨人内海哲也投手(25)が19日、東京・大手町の球団本部で2度目の契約更改を行い、4200万円から倍増となる8400万円(推定金額)でサインした。2年間分の成績を分析した資料を持参し、前回の提示額8000万円から400万円の上積みをゲット。2年連続の開幕投手に向けても「できればやりたい」とやる気を見せた。
かたくなな表情はなくなっていた。記者会見の席に着いた内海は「サインしました。アップ? 多少ありました。満足はしてないけど、来年頑張って上げてもらいます」と淡々と話した。保留している期間は、外国人選手の補強費を「僕らに回してほしい」とこぼし、他球団の選手の年俸アップ率を自らの年俸と比較し、不満をこぼしていた左腕だが、400万円の上積みを勝ち取り、倍増に届いたことで“銭闘終戦”を迎えた。
7日の第1回交渉では4200万円から8000万円の提示額を保留。2回目の交渉では自らの2年分の成績を分析した資料を持参した。400万円分のアップについて「ケガなく1年間ローテーションを守れたこと。2年連続2ケタ勝利。チーム最多勝。(投手成績の)どの部門をとっても、2年連続セ・リーグのトップ5に入っている。それに2年連続チームの最多勝。(球団側は)それは見てなかったことだと言ってくれました」と交渉過程を簡単に説明。更改後は所用があるため、手短な会見で締めくくり、球団を後にした。
徹底抗戦を宣言した割には、あっさりサイン。それでも来季のモチベーションは上がったのか、2年連続の開幕投手に向け「できることならやりたい。3年連続ケガなくやりたいですね」。来季はストッパーだった上原が先発に復帰し、開幕投手の最有力とみられているが開幕投手の「挑戦」を宣言。年内はジャイアンツ球場で練習し、年明けからは高橋尚らとともに恒例のグアム自主トレを予定。心身ともにすっきりし、来季に備えることになった。【小島信行】
[2007年12月20日9時28分 紙面から]
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