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ムーア監督が無許可でキューバ渡航か

 ブッシュ政権への強烈な批判で有名な米映画監督マイケル・ムーア氏が今年3月、新作映画「シッコ」の撮影でキューバを訪問した際、必要な渡航許可を米政府から受けていなかったとして米財務省が12日までに調査に着手した。ムーア氏は「政治目的」による制作活動への介入として対決する構えだ。

 ムーア氏が自身のウェブサイトに掲載した財務省への公開書簡や米メディアによると、財務省は5月2日付の文書で同氏に対し、渡航理由や同行者などの報告を求めた。米国は対キューバ経済制裁の一環で、報道や学術関係者を除き、米市民のキューバ渡航を原則禁じており、違反すれば罰金刑の可能性がある。

 AP通信によると、ムーア氏は昨年10月にキューバへの渡航許可を申請していたが、財務省は決定を下していなかった。

 「シッコ」は米国の医療制度の欠陥や、医療業界とブッシュ大統領の癒着問題を指摘した作品で、今月19日にカンヌ映画祭でプレミア上映され、来月29日には米国内で公開される予定。

 ムーア氏は、米中枢同時テロで救援活動などに出動した元救急隊員ら約10人がキューバで治療を受ける様子などを撮影。調査については「ブッシュ(大統領)が見捨てた人々を救おうとしたからだ」と批判、当局による押収を防ぐため撮影済みテープを米国外に保管しているという。

 ムーア氏は、米中枢同時テロを題材にした「華氏911」や、米国の銃社会を扱った「ボウリング・フォー・コロンバイン」などのドキュメンタリー作品で知られる。

[2007年5月12日20時14分]

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