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草なぎ剛主演ドラマが韓国で最優秀作品賞

 【ソウル29日=松田秀彦】SMAP草なぎ剛(32)が韓国で栄冠を射止めた。主演ドラマ「海峡を渡るバイオリン」が今年創設された韓国放送協会主催「ソウルドラマアワーズ」の短編ドラマ部門の最優秀作品賞を受賞した。草なぎはこの日、ソウル市内で韓国で公開される主演映画「日本沈没」のキャンペーン後、授賞式に出席。今後も日韓交流に力を注ぐ意欲を語った。

 5年間に及ぶ韓国との交流が結実した。草なぎはこの日夜、KBSホールで開かれた授賞式で流ちょうな韓国語でスピーチ。出席者1000人から大きな拍手を浴びた。第1回授賞式には韓国、中国、スペイン、オランダ、カナダなど世界各国の俳優や放送関係者が集まった。受賞の快挙に韓国での草なぎの人気が影響を与えたことは確かだが、控えめな性格らしくスピーチは、制作スタッフに対する感謝の言葉が続いた。

 受賞作「海峡を渡るバイオリン」は04年11月にフジテレビで放送。日本に渡り世界的なバイオリン作り職人となった実在韓国人の激動の半生を演じた。「北の国から」で知られる演出家杉田成道氏の厳しい演技指導とハードスケジュールで現場で意識朦朧(もうろう)とすることもあった。「すごく鍛えられ、内容の濃い作品になった」と胸を張る熱演が、国境を越えて審査員の胸を打った。

 韓国映画に感動し、5年前から韓国語を学び始めた。韓国を目指すキャラクターに扮(ふん)するバラエティー番組やCD発売、全編韓国語映画「ホテルビーナス」にも挑戦。韓国におけるトップ級の人気を誇る日本人スターとなった。

 授賞式に先立ち、主演映画「日本沈没」の試写会で舞台あいさつした。31日から日本実写映画で過去最大の210館で上映されるのも草なぎ人気の証明だった。韓国版主題歌を歌い、個人的交流もある韓国人気グループ「シンファ」のシン・ヘソンや女性歌手ソンミンも来場して一緒に韓国公開を祝った。

 栄冠、大規模上映、友情を体感し「国境を越え伝わっていく作品を作らなければいけない。日韓交流に体と心をささげたい」と決意表明した。努力と実績が伴う、説得力ある言葉だった。

[2006年8月30日8時34分 紙面から]

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