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菊地凛子がアカデミー賞ノミネート

 【ロサンゼルス23日(日本時間23日)=千歳香奈子通信員】第79回米アカデミー賞候補が発表され、米映画「バベル」(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)の菊地凛子(26)が助演女優賞にノミネートされた。日本人女優としては、1958年に同賞を受賞したナンシー梅木以来2人目。作品賞には、渡辺謙(47)主演、クリント・イーストウッド監督(76)米映画「硫黄島からの手紙」がノミネートされた。同監督は監督賞候補にも入った。

 菊地は朗報を仕事先のパリで知らされた。「大変光栄です。両親にすごくいいプレゼントになったと思います。会場でみんなに再会するのが楽しみ。今からワクワクしています」と、喜びのコメントを発表した。

 「バベル」は旧約聖書のバベルの塔をモチーフに、日本、米国、モロッコ、メキシコなどで起こる幾つもの人間ドラマを描いた。菊地が演じたのは役所広司の娘で、聴覚障害の高校生。ハリウッドデビューにもかかわらず、その演技はUSAトゥデーなど米有力紙で絶賛された。昨年12月には米国映画批評会議の新人女優賞を受賞し、注目の的となっていた。

 10代の女子高生役に見合うために5キロも増量。手話を練習し、コンビニでは障害者に成りきって買い物した。地下鉄では列車の入駅を風で察知する訓練までして、感覚を磨いた。約1000人の中から大役を勝ち得たのは強運ではなかった。

 「大した問題じゃない」とヘアヌードにもなった。共演者ブラッド・ピットからは「普通じゃない。リンコは褒めざるを得ない才能の持ち主だ」とたたえた。日本では無名だった菊地のシンデレラストーリーは、2月25日(日本時間同26日)に1つの結末を迎える。

[2007年1月24日7時19分 紙面から]

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