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渡辺謙「周囲に感謝」/日本アカデミー賞

主演男優賞を受賞し、堤監督(右)に歩み寄る渡辺謙(撮影・中島郁夫)
主演男優賞を受賞し、堤監督(右)に歩み寄る渡辺謙(撮影・中島郁夫)

 第30回日本アカデミー賞の授賞式が16日、都内のホテルで行われ、「明日の記憶」の渡辺謙(47)が主演男優賞を初受賞した。「平成元年、大きな映画を断念し、病院のベッドの上にいました。いつか主演映画で日本アカデミー賞の壇上に立ってスピーチするんだとイメージトレーニングをしていました」。握りしめたトロフィーを何度も見詰めながら、29歳で急性骨髄性白血病と診断され、俳優生命も危ぶまれた当時を振り返った。

 米アカデミー賞にノミネートされるなど、今や日米で活躍。初主演の「明日-」で賞レースを総なめした。「時間がかかったけど実現できました。支えてくださった皆さま、本当にありがとうございました」。感極まったのか最後は涙声だった。

 会場では、病魔と闘う渡辺に励ましの手紙を送った女優吉永小百合(61)、病気で降板した「天と地と」でメガホンを取った角川春樹氏(65)が見守っていた。「北の零年」で渡辺と夫婦役で共演し、今年は司会を務めた吉永は「謙さんは本当にうまく、私が憎まれ役になってしまったので、今回の受賞は本当にうれしい」と涙をぬぐった。

[2007年2月17日13時47分 紙面から]

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