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キムタクと幸四郎が法廷対決

 木村拓哉(34)主演の映画「HERO」(鈴木雅之監督、9月8日公開)に松本幸四郎(64)が出演することが15日、発表された。主人公の検事を演じる木村にとって、過去最大の難敵となる弁護士を演じる。2人の共演は映画、ドラマを通じて初めてで、検事の担当事務官役の松たか子(29)とは親子共演となる。幸四郎が映画に本格出演するのは97年「良寛」以来10年ぶりとなる。

 幸四郎が演じるのは、刑事裁判で無罪獲得数日本一の弁護士。冷静沈着な仕事ぶりで、木村演じる検事を法廷で徹底的に苦しめる。弁護士役に初挑戦する幸四郎は「よく存じ上げている弁護士の中の弁護士と言われている先生が、資料を持ってきてくださったり、(脚本の)一字一句をチェックしてくれました」。周到な準備をした上で撮影に臨む意向だ。

 また「HERO」は、連続ドラマとして放送された時から見ていたファン。同ドラマは木村演じる破天荒な検事が、真実を追求する姿を描いた。幸四郎は「映画版に出演できるのは非常にうれしい。この作品を通じて生きる糧、生きる希望、勇気みたいなものを感じていただければ幸いです」と話している。木村との初共演は「非常に今から楽しみ。期待で胸がわくわくしています」と言う。

 幸四郎に加え、タモリ(61)の出演も発表された。木村と幸四郎が法廷で争う事件のカギを握る大物政治家役。映画出演は00年「世にも奇妙な物語 映画の特別編」以来7年ぶり。

[2007年4月16日8時46分 紙面から]

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