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「ダイブ!!」映画化で体当たり撮影
- 飛び込み合宿をする、左から溝端淳平、林遣都、池松壮亮
飛び込みにかける少年たちを描いた小説「ダイブ!!」の映画化が決まり、このほどクランクインした。直木賞作家森絵都さん原作で、上下合わせて40万部以上を売り上げた。主役3人は撮影に備え合宿を行い、実際に10メートルの高さから飛び込むまでになった。メガホンは「ニライカナイからの手紙」「虹の女神」の熊沢尚人監督。
飛び込みで北京五輪を目指すダイビングチームのアスリートを演じるのは、林遣都(16)池松壮亮(17)溝端淳平(18)。映像にリアリティーを出すため、撮影1カ月前から合宿を行ってきた。3人とも腹筋が割れ、競技用水着がぴたりと合っている。黙々と練習する姿は、アスリートそのものだ。
林、池松はサッカー、溝端は野球と、スポーツ経験はあるが、飛び込みは初めて。池松は「やるまでは少しなめてたところがあったんです。ここまで大変だとは思ってなかった」、林も「練習をするようになって、普段の生活も変わりました」と話した。溝端が「朝昼晩の腹筋は欠かさず、服を着ていても筋肉が付いたと言われるようになりました」と言うほどだ。ほかにもアイス断ち、寝る前の入念なストレッチなど、それぞれがストイックに取り組んでいる。
飛び込み台は3、5、7・5、10メートルがある。五輪3大会出場の金戸恵太氏がコーチを務めている。10メートルからの飛び込みは体への負担が大きく、経験者でも2日に1回しか飛べないそうだが、同年代が集まった合宿だけに刺激し合っているようだ。林は「けがをしないように、後悔しないよう、最後に笑います」と意気込んでいる。金沢市内などで撮影し、9月末に撮了、08年公開予定。出演はほかに瀬戸朝香ら。
[2007年8月24日8時30分 紙面から]
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