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ベネチア映画祭に「たけし賞」

 29日に開幕するベネチア映画祭に、北野武監督(60=ビートたけし)の作品名を冠した賞が新設されることが23日、分かった。賞の名前は「GLORY TO THE FILMMAKER!」賞。これは同監督の最新作「監督・ばんざい!」の英語タイトルに由来している。映画監督として常に新しい挑戦を続ける同監督の姿勢をたたえ、賞の新設を決定。第1回受賞者を同監督とした。

 「監督・ばんざい!」は今年の特別招待作品部門に選出されており、同監督も上映日(30日)に合わせて現地入りする。表彰は上映前に行われる予定だ。同賞は今後も、同監督と同様の姿勢で映画作りに取り組む監督たちを対象に表彰していく方針だという。

 賞新設の背景には、同監督と同映画祭の密接な関係と実績がある。97年「HANA-BI」を出品し、初参加でいきなりグランプリ(金獅子賞)を獲得する快挙を達成した。以来、監督作7本中6本が同映画祭に招待された。03年には「座頭市」で監督賞(銀獅子賞)も受賞。同映画祭にとって今やなくてはならない顔となった。賞の新設と受賞は、こうした貢献に敬意を表す意味も含まれているようだ。

 同映画祭はカンヌ、ベルリンと並び、世界3大映画祭と呼ばれる。作品タイトルを冠した賞を新設するのは、各映画祭で例がない。名実ともに世界の映画史にその名を刻むことになった同監督は「大変ありがたいこと。賞として自分の作品の題名が残っていくのは楽しいね」と話している。

[2007年8月24日7時57分 紙面から]

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