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たけし3日で取材100社、海外公開手応え

ベネチア映画祭から帰国した北野武監督(撮影・小林千穂)
ベネチア映画祭から帰国した北野武監督(撮影・小林千穂)

 【ベネチア4日=近藤由美子】北野武監督(60=ビートたけし)が、「監督・ばんざい!」の今後の海外公開に向け手応えをつかんだ。同映画の公式上映終了後も引き続きベネチアに滞在。ホテルに缶詰め状態になって、3日間で約100社の海外メディアの取材を受けた。「好意的な質問が多くて良かった」とご機嫌で「これだけ好評だったら、こっちを先にやって日本公開すれば良かった」と後悔するほどだった。

 新作の構想にも余念がない。売れない画家を描いた作品を手掛けるつもりだが、14作目で初めて本格的に映画音楽に着手することを明かした。「もう十何本も撮っているから、もう少し細かい部分にも気を使う映画を撮らないといけないんじゃないか。音楽に関してはもうちょっとちゃんとやろうかと」。

 映画製作と並行して後進の育成も精力的に行っている。05年から東京芸大大学院の映像研究科映画専攻の教授に就任。現在1年生8人、2年生5人の指導に当たっている。「テクニックを教えるばかりじゃなくて、本質的なこともね」と、“課外授業”も行う。先日は1人約5万円もする銀座の高級レストランに学生を連れて行き、ボーイの動きや店の雰囲気を見せた。

 「高級な店を知らないと高級な料理が出てくるシーンを撮れない。そういうのを知らないと映画を撮れないから見せるようにしてる。本当はヤクザも見せたいんだけどね」。

 ベネチア滞在を終え「今回が一番ヘロヘロになった」とぼやいたが、息つく間もなく新作に取り掛かる。

[2007年9月5日8時41分 紙面から]

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