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結子らが米殿堂試写会で日本映画アピール
- 左から玉木宏、大沢たかお、竹内結子、藤竜也(撮影・小林千穂)
山岳アクション映画「ミッドナイトイーグル」(成島出監督、11月23日公開)のプレミア試写会がこのほど、米ロサンゼルスのエジプシャンシアターで行われた。海外映画祭以外で、日本映画を世界に向けて本格的に“初出し”するのは初めて。由緒ある映画館でのイベントに主演大沢たかお(39)をはじめ、竹内結子(27)玉木宏(27)藤竜也(66)は英語であいさつし、日本映画をアピールした。米国でも同時期の公開が決まった。
ハリウッドのメーンストリートにあるエジプシャンシアターは、1922年にできたロスで一番古い映画館だ。30年代から50年代の映画黄金期を支えた劇場で、映画の殿堂と言ってもいい。
今回のプレミアは、米国のユニバーサル映画と松竹が「ミッドナイトイーグル」を共同製作したことで実現した。ユニバーサル映画が、製作費10億円をかけたスケール感を見込んだ。海外映画祭での上映をプレミアと銘打つことや、日本側からの持ち込み企画でイベントを行うことはあるが、本格的に世界へ向けて初出しするプレミアは初めてのことで、キャストにとっても感動だった。
大沢は「込み上げてくるものがあります。由緒ある劇場で上映されるなんて本当にうれしい」。玉木は「不思議な感覚が抜けない」。藤も「年がいもなくウキウキしています」と喜んだ。竹内は、登場と同時に歩きながら「ハロー。マイ・ネーム・イズ…」と話し始めてしまう緊張を見せた。「夢とかあこがれはなかなかたどり着かないことだと思っていた。明日の朝になったら実感がわくかも。人生の中で貴重な経験になりそうです」と、喜びを語った。俳優全員が流ちょうな英語であいさつし、400人の観客から拍手が起こった。
また、試写前には両社が北米地域での配給に関する契約を交わし、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスで、日本から約1週間後の公開が決まった。モノクロの日本映画や、アート性の強い作品などは上映されるが、エンターテインメント作品の日米同時期公開は初。今後は米国でも都市を拡大し、カナダでの公開も視野に入れている。【小林千穂】
[2007年10月5日8時49分 紙面から]
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