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大島渚監督二男が監督デビュー
大島渚監督(75)の二男大島新氏(38)が監督デビューした。67歳になった今もテント芝居を作り続ける唐十郎に焦点を当てたドキュメンタリー映画「シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録」が12月1日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開が決まったもので、新氏にとって第1回劇場公開作品となる。
新氏は昨年、TBS系人物ドキュメンタリー「情熱大陸」で唐を取材した。しかし、放送直後に「もうちょっとやりたかった。30分の放送で語りきれなかった思いが募り、唐さんに『もう1度撮らせてください』と頼みました」。昨年11月から今年5月まで約半年間、唐に密着し、撮影時間は180時間に及んだ。
「あらためてすごい人、変わった人だなと思った。テレビではこちらの解釈を押し付けがちだが、今回の映画では見る側の想像力に委ねた部分もある」。フジテレビ時代も退社後も一貫してドキュメンタリー中心に演出活動してきたが「初めて監督をして、ドキュメンタリー映画でも劇映画でもやっていきたいと思うようになった」と、劇映画進出にも意欲をみせた。
[2007年11月7日7時40分 紙面から]
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