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渡哲也「いちばんぺえぺえです」

日活の同窓会で勢ぞろいした渡哲也(上段左から3人目)ら俳優と監督たち
日活の同窓会で勢ぞろいした渡哲也(上段左から3人目)ら俳優と監督たち

 渡哲也(65)が諸先輩たちとの再会に背筋を伸ばした。日活出身の俳優、映画監督、スタッフが一堂に会した「旧友会」「俳優倶楽部」の合同パーティーが17日、東京・京王プラザホテルで行われ、日本映画黄金期を支えた約280人が出席した。渡は全盛期の勢いを失っていた64年入社の“後発組”。発起人代表あいさつに立った宍戸錠(73)をはじめ、乾杯セレモニーに参加した浅丘ルリ子(67)ら俳優たちはみな、黄金期を築き上げたあこがれの先輩たちばかり。日ごろ威風堂々の印象が強い渡も「この場に来れば私も新人。いちばんぺえぺえです。懐かしさもありますが緊張しますね」と苦笑いした。

 スタッフの集まりである「旧友会」と俳優が集まる「俳優倶楽部」の合同開催は14年ぶり。石原裕次郎さん主演の大ヒット作「嵐を呼ぶ男」で知られる井上梅次監督(84)、64年の名作「愛と死をみつめて」の斎藤武市監督(82)、「錆びたナイフ」の舛田利雄監督(80)ら巨匠も勢ぞろい。新人時代を知るスタッフに囲まれた渡は「こうして私がいられるのも、皆さんの教えに導かれたおかげです」。退社以来37年ぶりに再会した顔も多く「名札を見ると当時のことがすぐに頭に浮かんできます」。会場内どこを歩いても先輩ばかり。緊張の連続にも「原点に戻ることができるとてもいい機会」と話した。

 日活は、全盛期には年に100本を超える作品を製作。撮影所は活気に満ちあふれ、俳優とスタッフも団結していた。裕次郎さんをはじめ、小林旭、吉永小百合らトップスターも次々と輩出。今も当時の日本の娯楽を支えた自負と誇りを持っている。斜陽化の波に押され、93年には1度倒産したが、この日は再出発を支えている同社スタッフも参加。渡をはじめ出席者たちは、不変の「日活愛」を確かめ合うように、握手を交わし、肩をたたき合い、再会を喜んでいた。

[2007年11月18日10時0分 紙面から]

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