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助演男優賞

第18回を振り返る

堤真一「ギャラが申し訳ないくらい楽しんだ」

「フライ、ダディ、フライ」「ALWAYS 三丁目の夕日」で助演男優賞を受賞した堤真一(中央)。左は星井七瀬、右は中村獅童(撮影・小沢裕)
「フライ、ダディ、フライ」「ALWAYS 三丁目の夕日」で助演男優賞を受賞した堤真一(中央)。左は星井七瀬、右は中村獅童(撮影・小沢裕)

 助演男優賞を受賞した堤真一(41)は、登壇すると少しテレた表情で喜びを語った。「正直、賞を頂けるとは思っていなかった。(撮影は)ギャラをもらっては申し訳ないくらい楽しんでいたし。いい相手役に恵まれたからだと思います」。現場の手応えを思い出すと、笑みがこぼれ始めた。

 「ALWAYS-」では昭和の頑固で豪快な父親役を、「フライ、ダディ、フライ」では娘の暴行相手に立ち向かおうとする弱気な父親役を、ともに楽しみながら演じた。「普段は恥ずかしくて見ない」という試写に足を運んだ。2作品とも自身の演技を気にすることなく「素直に物語に入っていけた」とゆっくり観賞できた。それだけ、自信の演技だった。

 演技には定評あったが、意外にも映画での受賞は今回の作品が初めてだ。「まあ、昔から頑張ってはいたんですけどね。賞は運やめぐり合わせもあるし…」。どの作品に対しても真摯(しんし)に取り組んできた自負に、周囲の評価がついてくるようになった。

 映画初出演から2005年で17年。「これからもやるだけのことをやっていくだけです」。今回の賞は堤にとってあくまで通過点にすぎない。【福岡吉央】

[2005/12/29 紙面から]

堤真一(つつみ・しんいち)
 本名同じ。1964年(昭和39年)7月7日、兵庫県生まれ。高校卒業後、千葉真一主宰のJACに所属。1987年、NHKドラマ「橋の上においでよ」でテレビデビュー。その後、舞台、ドラマなどで活躍。長編映画デビューは1992年の「女殺油地獄」。以後「39 刑法第三十九条」「ローレライ」などに出演。178センチ。血液型AB。
「ALWAYS 三丁目の夕日」
 昭和33年、建設中の東京タワー近くの下町を舞台にした群像劇。自動車修理工場、鈴木オートの夫婦(堤真一、薬師丸ひろ子)のもとに、集団就職で上京した六子(堀北真希)がやって来る。駄菓子店を営みながら売れない小説を書く茶川竜之介(吉岡秀隆)の家には、居酒屋のおかみ(小雪)から世話を頼まれた淳之介(須賀健太)が来る。原作は西岸良平氏の人気コミック。(公開中)
「フライ、ダディ、フライ」
 娘を傷つけられた会社員の鈴木(堤真一)。相手高校生の高校に乗り込むが、学校を間違え、逆に朴舜臣(岡田准一)にやられてしまう。しかし、事情を聞いた舜臣やその仲間たちは、40日かけて鈴木を特訓し、石原(須藤元気)を倒すことを決意。会社を休んで訓練する鈴木と、舜臣や仲間たちとの距離は縮まっていく。


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