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本田美奈子.さんのボイスレター公開

 05年11月に急性骨髄性白血病のため死去した歌手本田美奈子.さん(享年38)が、闘病中に作詞家岩谷時子さん(91)と交わしたボイスレターが公開されることが14日、分かった。NHKハイビジョン「本田美奈子.最期のボイスレター」(25日午後8時放送)で、2人の声の記録が紹介される。

 美奈子さんは05年1月、都内の大学病院の6階無菌室に入院。その半年後、大腿(だいたい)骨を骨折した岩谷さんが16階に入院した。ミュージカル「ミス・サイゴン」で出会って以来、美奈子さんは恩師の岩谷さんを“お母さん”と慕った。親子のようなきずなで結ばれた2人はICレコーダーに声を吹き込み、互いの孤独を励まし合った。「お母さん、痛くないですか。美奈子はどんどん元気になっています」。約3カ月間続いた声の交換日記は約5時間。美奈子さんの歌は、岩谷さん訳詞の「アメイジング・グレイス」など30曲に及ぶ。

 「今日は貧血でブルーな気持ちです」「首に入れているカテーテルが取れてしまい、首を縫いました」。日に日に病状は悪くなるが「お母さん、これは幸せになるためですよね。人の苦しみが分かるようになるための痛みですよね」。抗がん剤の副作用に苦しみ、ひどい口内炎で血を吐きながらも、ピッチも音程もズレない力強い歌声を送っている。「1曲ずつ花をくださってありがとう」「力を合わせて周囲も幸せになるように頑張りましょうね」。岩谷さんの声に涙しながら懸命に病気と闘った。

 最後のボイスレターは、亡くなる約2カ月前。仮退院し、自宅で母美枝子さんと「夜明けの歌」をデュエットしている。「この元気が少しでもお母さんのところに届きますように」。この後、美奈子さんは再発し、壮絶な闘病の末に亡くなった。山下茂プロデューサーは「死と直面しながら恩師にエールを送り続けた肉声と歌から、生きる何かを受け取ってほしい」と話している。

[2008年2月15日7時44分 紙面から]

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