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第2回イタリア大会

アルゼンチン出身者活躍で、イタリア開催国V

 「ムソリーニのアズーリ」と言われたイタリア代表最大の特徴は、メンバーの中心が国籍取得選手だったことである。ウルグアイ大会終了後、セリエA各クラブは準優勝したアルゼンチンから多数の選手を引き抜いた。28年アムステルダム五輪の活躍で世界最優秀選手と騒がれユベントス入りしたFWオルシのほかデマリア、MFモンティがイタリア代表入りした。

 ほかに、同じアルゼンチン出身のグアイタ、ブラジル出身のグアリシも代表に名を連ねた。イタリア系移民の彼らは、渡伊後すぐにイタリアの国籍を取得させられた。現在は1度でも代表歴があれば、別の国籍を取ってもその国の代表になることはできないが、50年代までは認められていた。

 新たにイタリア代表となった選手たちは、厳しい局面で力を発揮した。世界最高GKサモラ率いるスペインとの準々決勝は再試合にもつれ込む激闘となったが、前半12分にオルシが鋭いCKでMFジュゼッペ・メアッツァの決勝弾をアシスト。1-0で競り勝った。

 準決勝では、32年5月からの2年間で国際試合25勝2敗の「ブンダー(脅威の)チーム」オーストリアと対戦。守備ではモンティが、欧州最強チームの中軸シンデラーを徹底マークして仕事をさせなかった。そして前半18分、グアイタが決勝弾を決めた。

 チェコスロバキアとの決勝も、敗戦濃厚の後半37分、グアイタとの「アルゼンチンホットライン」で抜け出したオルシが、左足と見せかけ右足で放った技ありループで同点。延長後半5分、得点王となったスキアビオの決勝弾をアシストしたのは、またしてもグアイタだった。2-1で勝ったイタリアは初の世界タイトル獲得。その後、66年のイングランド大会まで、開催国の優勝はなかった。

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本田圭佑

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