【宇都宮ブレックス〈33〉】なぜ私たちはB-MEN'Sになったのか 男たちのそれぞれの事情(3)

4月7日ブレックスアリーナ宇都宮での秋田戦のオープニングに、「1日限定」の公認男性チアグループ「B-MEN’S」が登場しました。5歳から64歳までの男子33人が華麗な? ダンスをブレックスファンの前で披露。大きな声援と温かい拍手をもらいました。1年に1度、結成される「B-MEN’S」は今回で13代目。男たちはなぜ、「B-MEN’S」になったのか。それぞれの事情を聴きました。3回連続の最終回です。

(多くの写真を株式会社栃木ブレックス様にご提供いただきました。ありがとうございました!)

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4月7日ブレックスアリーナ宇都宮でパフォーマンスを披露したすのパパ(左)とすのまさ(右)親子=© TOCHIGI BREX INC.

4月7日ブレックスアリーナ宇都宮でパフォーマンスを披露したすのパパ(左)とすのまさ(右)親子=© TOCHIGI BREX INC.

いい場所を見つけた父 毎回新鮮と息子

簾内直人(すのうち・なおと)さん(54)=ニックネーム:すのパパ

簾内将景(すのうち・まさかげ)さん(26)=ニックネーム:すのまさ 親子の場合

すのパパ もともとは妻と娘がブレックスのファンだったんです。女性陣がほかのブレックスファンと仲良くなり、その方が秋田ノーザンハピネッツのブースターさんを紹介してくれたら、そのうちの1人がなんと、私の中学高校の同級生だったんですよ。

私は北秋田市の出身です。同級生の彼とはずっと年賀状のやりとりをしていたのですが、ハピネッツを応援していることは全く知りませんでした。

「第5クォーター(Q)」ってご存じですか? 両チームのブースター同士が集まって試合後に行う飲み会の事です。2019年の年の瀬だったかな。秋田のブースターさんたちと第5Qをやって、それが楽しくて。そのうちコロナ禍になったでしょ。第5Qはできなくなりましたけど、ブレックスの試合会場に妻と娘を車で送り迎えするうちに、私もどんどんはまっていきました。

本番前リハーサルで振り付けを確認する、すのパパ=© TOCHIGI BREX INC.

本番前リハーサルで振り付けを確認する、すのパパ=© TOCHIGI BREX INC.

すのまさ ブレックスの試合を観に行ったとき、オープニングやハーフタイム等のアリーナ演出の非日常感に心を動かされて、通うようになりました。Jリーグの試合は何度か観戦したことがありましたが、同じプロスポーツでも観戦スタイルや見せ方の違いがあって楽しいです。Jリーグは観客席もホーム側とアウェー側で分けられていますし。バスケは選手との距離が近い印象があります。

本番前リハーサルで振り付けを確認する、すのまさ=© TOCHIGI BREX INC.

本番前リハーサルで振り付けを確認する、すのまさ=© TOCHIGI BREX INC.

すのパパ ライバルチームのファンと隣り合わせになっても、全く気になりません。アウェーのチームやファンに対するリスペクトが強い。

すのまさ バスケはどこの会場でもそうです。一緒に楽しもうぜ、という雰囲気です。

すのパパ いい場所をみつけた気がします。

全体レッスンの際に、仙台から通った山崎さんと談笑する、すのパパ(右)(撮影・沢田啓太郎)

全体レッスンの際に、仙台から通った山崎さんと談笑する、すのパパ(右)(撮影・沢田啓太郎)

すのまさ でも、B-MEN’Sに誘ったら、最初はめっちゃ渋っていたんです。

すのパパ この歳でいまさらダンスじゃないよなあ、って思って。

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。