【契約更改2023全文・楽天黒川史陽】「春先すぐファームに落ちて…」/780万円

契約更改。プロ野球選手は毎年シーズンを終えると球団と交渉し、年俸を決め、サインします。シーズンを振り返り、来季への抱負を語りながら、時には知られざる思いや葛藤を見せることもあります。選手の言葉から23年シーズンを振り返ります。楽天黒川史陽内野手(22)です。

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◆黒川史陽(くろかわ・ふみや)2001年(平13)4月17日生まれ、奈良県出身。小学校入学前から河合フレンズで野球を始める。河合一中では泉州阪堺ボーイズに所属。智弁和歌山では1年夏から5季連続甲子園出場。19年ドラフト2位で楽天に入団。20年9月4日オリックス戦で初出場、初打席で犠飛を放ち初打点。21年6月4日広島戦でプロ初本塁打をマーク。今季プロ入り後ワーストの1軍9試合の出場で22打数2安打、打率0割9分1厘、1本塁打、2打点。プロ通算70試合で打率1割8分4厘、2本塁打、14打点。182センチ、86キロ。右投げ左打ち。推定年俸780万円→780万円

「来年にぶつけたい」

――サインはしました?

はい。

――金額は?

一緒です。

――現状維持?

はい。

――球団からは今シーズンについて、どういった話があった?

はい。まあ、ファームで月間(MVP)取ったり、1年間、数字としても、はい、成績は残したんですけど、1軍でなかなか、チャンスを与えれなかったっていうのは言われたんで。

はい、来年、必ず活躍して、規定打席に近い打席に立ってもらいたいっていうのは言われました。

――自身では、今シーズンをどう振り返る?

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子どもの頃、平和台球場で見た情景がプロ野球観戦の原点。大学卒業後は外務省に入り、旧ユーゴスラビアのセルビアやクロアチアの大使館に勤務したが、野球と縁遠い東欧で暮らしたことで、逆に野球熱が再燃。30歳を前に退職し、2006年6月、日刊スポーツ入社。
その夏、斎藤佑樹の早実を担当。いきなり甲子園優勝に立ち会うも、筆力、取材力及ばず優勝原稿を書かせてもらえなかった。それがバネになったわけではないが、2013年楽天日本一の原稿を書けたのは幸せだった。
野球一筋に、横浜、巨人、楽天、ロッテ、西武、アマチュアの担当を歴任。現在は侍ジャパンを担当しており、3月のWBCでは米・マイアミで世界一を見届けた。
好きなプロ野球選手は山本和範(カズ山本)。