シャンプー前洗い

　髪の毛を洗うと聞いて、いきなりシャンプーの容器を手にした人…残念ながら間違っています。シャンプーの前にするべきこと。それはぬるま湯のシャワーで髪全体を十分に洗い流すことです。その際、ただ髪を濡らすだけで満足してはダメ。洗髪の全行程を10とすると、このシャンプー前洗いが４、シャンプー２、すすぎの行程が４になります。シャンプー前洗いとはそのくらい重要な作業になります。髪の長さによって違いますが、シャンプー前洗いの時間は約３～５分間。この行程で髪についたホコリや皮脂などの、なんと７割が落ちます。カレーを食べ終わった後、食器をお湯につけておくと汚れが落ちやすくなりますよね。これと同じ理屈だそうです。

◆豆知識　シャンプー前洗いをする前に浴槽につかれば、頭皮が発汗し毛穴の汚れを落とす効果も。

シャンプー

　髪の長さにもよりますが、シャンプーの量は基本的にワンプッシュでＯＫです。両手をこすりあわせるようにして泡立て、髪全体に塗布していきます。シャンプーで一番洗わなくてはならないのは頭皮。両手の指の腹を使いながら、頭皮をマッサージするように毛穴に詰まった汚れや皮脂を落としましょう。前頭部から頭頂部へ、後頭部から頭頂部へ、側頭部から頭頂部へと「気持ちいい」と感じる強さで洗ってください。たとえ痒みがあっても爪を立てて洗うのはＮＧです。頭皮を痛めてしまうと、乾燥してフケの原因になります。

◆豆知識　洗う順番は「生え際から頭頂部に向かって、毛髪の流れに逆らうように」が原則。

すすぎ

シャンプー前洗いでも書きましたが、すすぎの行程も重要です。すすぎを疎かにしてしまい、シャンプーが頭皮や毛穴に残ってしまうと、育毛の妨げになってしまう場合も。髪の根元に指を入れて、シャンプーの時と同じように指の腹で頭皮を洗います。すすぎの時間も理想は約３～５分間。シャンプーのぬるつきがなくなるまでしっかり洗い流しましょう。しっかりすすぎを行うことで、毛穴もキレイになり育毛剤の浸透も良くなります。

◆豆知識　毛髪は男性で３～５年、女性は４～６年で自然に抜け落ちる。１日平均で100本ほど抜け落ちる計算。成長しきった太い毛が抜け落ちても、気にする必要はありません。

コンディショナー

　コンディショナーは、シャンプーだけではきしんでしまう人や髪にダメージを受けている認識のある人、アゴのラインよりも髪の毛が長い人以外はあまり必要ありません。従って大半の男性は使う必要がないのです。頭皮を洗うことためのシャンプーと違い、コンディショナーの目的はあくまで毛髪をケアするもの。もしコンディショナーを使用する場合は、頭皮に直接ついてしまわないように注意しながら、毛先にだけ塗布していきましょう。コンディショナーが頭皮につかないようにすすいでください。

乾かす

　濡れている髪は痛みやすく、摩擦や刺激に弱い状態です。タオルドライはゴシゴシと拭くのではなく、やさしく髪を押さえる感じで水分を取り除いてください。しっかりタオルドライした後、ドライヤーで乾かします。ドライヤーで地肌の水分を取りながら、もう一方の手のひらでヘアスタイルを形づくっていってください。生乾きの状態は雑菌が繁殖するなど、頭皮にダメージを与える可能性がありますので完全に頭皮を乾かしてください。「強めの温風で素早く」がコツです。

◆豆知識　ドライヤーは一点に集中して当てるのではなく、小刻みに動かしながら乾かすと髪が傷まずに済む。