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遼クン最高の1年を4冠で締めくくり

流行語大賞で年間大賞を受賞した石川遼(左)と東国原英夫宮崎県知事
流行語大賞で年間大賞を受賞した石川遼(左)と東国原英夫宮崎県知事

 今年のゴルフ界に旋風を巻き起こした石川遼(16=杉並学院1年)が3日、5月のツアー初優勝時に名付けられた愛称「ハニカミ王子」で、今年の流行語大賞を受賞した。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の年間表彰式でも特別賞など3つのタイトルを獲得。最高の1年を4冠で締めくくった。一方、1学年上のライバル前粟蔵(まえあわくら)俊太(17=茨城・鹿島学園2年)が、この日プロ転向を宣言したことを知らされ仰天。来季ツアーでの「高校生プロ対決」に闘志を新たにした。

 遼クンが、成し遂げた偉業の価値をあらためてかみしめた。今年1年を象徴する流行語大賞に16歳、高校1年で選ばれた。5月の世界最年少プロツアー優勝直後は「僕は王子じゃない。自分のこととは思えない」とこぼしていた。しかし、豪快なプレーとさわやかなコメントは、その後も空前のフィーバーを巻き起こした。「今は、ゴルフを知らない方々まで『石川遼=ハニカミ王子』と認められ、応援してもらえたのがすごいと思います」。無名のジュニア選手からスタートした激動の1年を総括した。

 その2時間前に行われたJGTOの年間表彰式でも、主役だった。アマチュアとして初めて、プロツアーの式典に呼ばれ「ゴルフ記者賞」と「特別賞」。そして、ファンが投票で選ぶ「MIP賞」の3冠を受賞。「プロでも1つももらえなくても当たり前なのに、3つもなんて…。自分がどれだけ多くの方々に支えられているか分かりました」と謙虚に話した。

 来年4月に「プロ宣言」することが有力な来季に向け、最高の発奮材料も届いた。尊敬する前粟蔵のプロ転向を、式の最中に知らされた。「もうアマの試合には出ないという決意がすごい。僕だって、まだ(転向時期を)決めかねているのに…」と驚いた。それでも、すぐに「前粟蔵先輩のショットの精度や総合力は、僕より上ですよ。来季、プロの試合で会えるのを楽しみにしています」と興奮気味に話した。

 ツアーデビュー戦で優勝した最高の1年は、もうすぐ終わる。「来季開幕までにプロで戦える体力と自信をつけて、今年の成績を上回りたい。バーディー率が一番、興味ありますね」と笑った。来季、プロ転向を果たせば「最優秀新人賞」はもちろん「最優秀選手賞」や「賞金王」も狙える資格が生まれる。遼クンの前途には、無限の可能性が広がっている。【大石健司】

[2007年12月4日9時36分 紙面から]

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