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遼クン来年最初の目標は全英オープン出場
- 会見でスコアを聞かれ、しかめっ面を見せる石川
石川遼(16=杉並学院1年)が、来年最初の目標に全英オープン出場権獲得を掲げた。4月の日本ツアー開幕より先に、2月5日の全英オープンオセアニア地区予選(オーストラリア)に第1のピークを合わせるよう急ピッチで調整を進める。9日は群馬・サンコー72CC(6854ヤード、パー72)で「ウインタージュニア選手権群馬予選」に出場。軽い腰痛などで8オーバーの80をたたきながらも、07年最終戦を優勝で締めくくった。
遼クンが、早くも初夢をぶち上げた。当初は周囲の勧めを受け入れ「腕試し程度」に考えていたメジャー挑戦が、現実的な目標に変わった。「年明けから、全英予選に向けて調整したい。(ツアー開幕の)4月じゃなくて、まずは2月の最初にピークを持っていきたい」。かつてない強い口調で、メジャーへの出場権獲得を来季のプロ転向前の最大目標に掲げた。
情報を集めるほど、闘志が湧いてきた。「かなりチャンスがあると思いますよ」と手応えを隠さない。今年のオセアニア予選は、定員120人のところ52人しか出場せず、上位4人が出場権を得た。時期的には、オーストラリアの強豪プロは米ツアーや欧州ツアーに参戦中。この予選に出る者はほとんどいない。
最大の課題は基礎体力アップだ。全英予選は、真夏のオーストラリアでの1日36ホールプレー。「がんがんトレーニングをして、全身を鍛えたい。そして、1月からしっかりゴルフに臨みたい」。28日から30日まで長野県内でクロスカントリースキー合宿を予定。インストラクターに指導を受ける本格的なものだ。
この日は1バーディー、6ボギー、1トリプルボギーと崩れた。11月からのツアー3試合の激闘で、1日の日本シリーズ3日目から腰に疲労性の痛みを感じていた。前日まで丸5日間もショットの練習を回避。「こんなに練習しなかったのは、ゴルフを始めてから初めて。スイングの感覚が狂ったのも仕方ないです」。あらためて体調維持の大切さを痛感した。
今日10日からは期末試験が始まる。「勉強している時が、一番リラックスできますね。ゴルフのことを考えないから」。最大の難関を突破した後は、メジャー切符のために、急ピッチで体をつくっていく。【大石健司】
[2007年12月10日9時28分 紙面から]
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