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桃子Vへ1打差3位/米女子ゴルフ

<米女子ゴルフ:SBSオープン>◇2日目◇15日(日本時間16日)◇米ハワイ州タートルベイリゾート・パーマーC(6582ヤード、パー72)◇賞金総額110万ドル(約1億1550万円)優勝16万5000ドル(約1730万円)

 【カフク=木村有三】上田桃子(21=ソニー)が、57年ぶりの“デビュー戦V”に大接近した。8バーディー、3ボギーの67で回り通算6アンダーとし、首位と1打差3位に浮上した。日本ツアー最年少賞金女王の称号をひっさげ参戦した米ツアーの初戦でいきなり優勝のチャンスを迎えた。1951年ベバリー・ハンソン以来史上2人目の偉業へ、最終日は最終組で米通算69勝の首位アニカ・ソレンスタム(37)らと対決する。宮里藍(22)は通算9オーバーの122位で予選落ちした。

 米ツアーデビュー戦Vへ、夢の膨らむ会心ショットだった。6番パー4、残り118ヤードの第3打。ロフト角52度のウエッジで放った上田の球は、グリーンで弾むとスルスルとカップに吸い込まれた。右バンカーへ曲げた第1打のミスを帳消しするミラクルバーディー。同じハワイで83年に青木が起こした“ワイアラエの奇跡”をほうふつとさせる一打だ。カップインを確認した上田は一瞬目を丸くした後、清水重憲キャディーとハイタッチ。グリーン上でも右手でピースサインをつくって喜んだ。

 上田「何とか、寄せワンでパーで上がればと思っていた。気持ちの切り替えはできていた。でも、本当にラッキーです」。

 8バーディーを奪う猛攻で、一気に首位と1打差3位へ浮上した。2日間のドライバー平均飛距離は、260・25ヤードで全体の5位。日本人ギャラリーを引き連れ、ピンを狙う姿に、会場ボランティアからは「ジャパニーズ・レディー・タイガー」という声も掛かった。

 ホールアウト後は、公式会見に招かれた。開幕前12日の会見では、外国人記者からの質問は1つだけ。だが、この日は立て続けに英語での質問が飛んだ。海外メディアから、実力で注目を集め「面白かったです」とにっこり。「GOOD PLAY、TODAY!」とご機嫌だった。

 大きな野望を抱き、海を渡ってきた。昨年11月ミズノクラシックの優勝で米出場権を得ても、当初は「行きたい気持ちは6割」と迷いがあった。父功一さんも「21歳はまだ若い。メジャー中心に8試合くらい出て、25歳くらいで挑戦すればいい」と慎重だった。だが、最終的に上田自身が挑戦を決断。「全米女子オープンに勝つ」という夢のためだった。

 1951年ベバリー・ハンソン以来、史上2人目の米ツアーメンバー初戦Vへ。最終日最終組は、米通算69勝の首位ソレンスタムと回る。「今日は調子が良かったし気にせずやりたい。誰が相手でもスコアを伸ばそうと思います」。心はひとつ。最後まで果敢に攻めるだけだ。自身の公式ブログのタイトルは「待ってろ世界!」。常に頂点を目指してきた上田が、その手で世界をつかむ。

[2008年2月17日8時56分 紙面から]

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